2022.6.30
吉田優利が語る-美しく勝つ極意
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)第1日
気温の上昇とともに、吉田優利が調子をあげてきた。5バーディー、ノーボギーの67をマークし、4位タイと上々のスタート。ギラつく太陽の下、笑顔がステキな選手のひとりだ。
昨年、猛暑の季節に2勝。「暑さに強いとか、そういうことは感じていない。でも、ひとついえることは去年を振り返ると、調子が良かった時に優勝できた。それだけに、今年は安定した成績を残しながら、優勝したい。私は今、そういうところにフォーカスしています」と話した。
デビュー以来、何度も口にしていることがある。パーオン率だ。昨季は57位の66.0176%だったが、今季は前週まで66.4444%の31位。チャンスが増えれば、バーディーパットが決まることが多いのは当然だ。しかし、「おのずと(チャンスを)外す回数も増えた」。手放しでは喜べない。
というわけで、「主観はゴルフ。私の長所、短所を的確にとらえられるように側面からも分析している。ネガティブにはならない。ポジティブにとらえるように」と前向きだ。今季はトップ10フィニッシュが5回ある。十分に評価できるだろう。
一方で、自身の長期計画も明らかにした。スーパープレーを繰り出すには、体力面の強化が必要だ。「決して現状に満足しているわけではない」と前置きし、「女性の体の成長は、24歳までが基準になるとうかがっている。となると、私にはあと2年しかありません。あと2年、必死に頑張ってフィジカルを世界クラスへ持っていく」と頼もしい。
すでに、1シーズンを戦い抜く体力維持の方法を会得しているからだ。すべてを踏まえながら、次なるステップを目指している。もちろん、技術と体力だけではない。美を追求することも大切なテーマ。
「たとえば、前夜祭のヘアメイクなどもそうです。お化粧をすることも、自分磨きの大切なひとつ。短時間でしたから、それほど多くのことを吸収したわけではありませんけど、皆さんの作業の様子、メイクさんのさまざまな用具など、目を引くものがたくさんありました」と、言葉が弾んだ。そして、「資生堂さんの有名な化粧品がたくさん…。今まで、あまりもっていなかったアイシャドウを試したいと思います」と続けた。
優勝者には100万円相当の化粧品が贈られる。この日、プレーでは抜群の安定感を示した。「優勝できればうれしい。でも、1日、1日が大事。優勝までのプロセスを大切にしないなぁと思います」。努力を重ねることは、内面の美につながることを知っているからだろう。
(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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