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2022.7.1

首位・小野祐夢はリズムでゲキ変『優勝を狙います』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第18戦『資生堂 レディスオープン』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)大会第2日が7月1日、神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部(6570ヤード/パー72)で行われた。猛暑の決戦は、2打差以内に10人がひしめく大混戦。通算8アンダーで大出瑞月、吉田優利、小野祐夢が首位に並んだ。通算7アンダー、4位タイは青木瀬令奈など5人。通算6アンダー、9位タイで原英莉花らが追っている。
(天候:晴れ 気温:33.2℃ 風速:3.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23mm》

 しぶとい。そして、あきらめない。首位に立った小野祐夢の変身ぶりに舌を巻いた。誕生月を迎え、一変。13日、25歳になる。「今年、これだけいい成績は初めて。リランキングなど、気になることもありますけど、もちろん優勝を狙います」と、志が高い。

 今季、前年のステップ・アップ・ツアー賞金ランク2位の資格でJLPGAツアー前半戦の出場権を得た。ただ、前週まで17戦で11回の予選落ち。それでも、めげることはなかった。予選ラウンドの2日間、60台のスコアをマーク。

 ちなみに、前17戦で40ラウンドを消化したが、60台をマークしているのは、わずかに2Rだけである。目覚ましい躍進だ。

 好調は、パッティングがもたらした。この日は、10番スタート。17番で10メートルのバーディーパットを決めた。続く18番-。第1打が右のバンカーへ飛び込み、第2打も思うようにいかない。結局、残り6メートルのパーセーブに直面した。

 「2パットでいい」と、キャディーから声がかかったものの、「最近、パッティングを打ち切れない。いいリズムを崩してしまうことが多かった。だから、絶対にカップへ届くような強気のストロークを」。ボールはピンへ当たり、カップインした。

 「パッティングが、まぐれでもいいから入る。そうするとリズムが良くなって、自信がわいてきます」と話す。2週前から、不振脱出のために、パッティングコーチの指導を受けるようになった。

 アドレスに入ると、ひゅん、ひゅん、ひゅん。脳裏で風を切るような音が、規則的に響いてくる。指導を受け、大いに感銘を受けたのはリズムを刻む音に合わせ、ストロークをする練習だ。「スマートフォンで録画し、試合会場での練習前など繰り返し見ている。リズム忘れないために」と反復練習を行う。その効果が今大会、一気に表れた。

 第3日へ向け、「チャンスを生かしたい。スコアは伸ばせるところで、しっかりと」と話した。どんなリズムでストロークするのかは、ご当人だけが知っている。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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