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2022.7.8

大志を抱く西村優菜 手始めはホールインワンV

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第19戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第2日が7月8日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6763ヤード/パー72)で行われた。この日の主役は西村優菜。8番でホールインワンを達成するなど素晴らしいパフォーマンスを展開し、通算10アンダーで首位に立った。2打差の通算8アンダー、2位タイはペソンウ、吉田優利。通算7アンダー、4位タイで山下美夢有、稲見萌寧が続いている。
(天候:曇りのち雨 気温:20.2℃ 風速:7.4m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/4フィート コンパクション:24mm》

 データが示していた。そして、西村優菜が8番でホールインワンを達成。何といっても今季、パー3の平均ストロークは2.8922と限りなくバーディーに近い堂々の1位である。となれば、狙っていたかと思う。ところが、意外なドラマが隠されていた。

 「強いアゲンストの風が吹いていました。狙いはピンの左へ、2.5メートル」と前置きをし、「でも、当たりは悪くなかったけど、出球が右へ…。ピン方向へ飛んでいった。ティーを拾おうとしていると、ギャラリーの方が入る-と声が聞こえてきて。あまり、ちゃんとは見ていません。何しろビックリした」。冷静沈着を売り物にしているが、この時ばかりは違ったそうだ。

 トーナメントでは21年のダイキンオーキッドで達成しているが、アマチュア時を含めると、人生では4回目。すごい。しかも、この日はそれほど好調ではなかった。「朝の練習で、スイングに対して体の反応が悪い。スコアをつくるためには、どうしたらいいか。そんなことを考えながらスタートしました。とにかく、チャンスを待つ」と言い聞かせたという。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 加えて、次週はエビアン選手権、全英女子オープンへ出場するため、欧州遠征へ出発する。コースを含め、未体験の環境を、「狙いを定め、簡単にプレーすることがテーマ」と話した。もちろん、今大会から準備を整えている。「きょうも、ティーイングエリアでピンポジションを考慮して、どう攻めれば簡単か、をしっかり考えてから第1打へ」。

 前週とは違う洋芝で、しかも今季最長のヤーデージも挑戦意欲をかきたてた。「今回も難しいコース。キャリーの距離が違う。ウェッジも新しいものを試している」。瞳が輝く。可能性を引き出すための、プロセスを心から楽しんでいる様子だ。

 通算10アンダー、首位で決勝ラウンドへ進出。振り返れば、昨年も第2日は首位だった。2日連続でノーボギーのラウンドは出場選手で、たった1人だけだ。「去年、5位に終わっている。難しいけど、好きなコースで、しかも楽しみにしていたトーナメント。ここから、リベンジです」とボルテージが上がった。

 さらには、欧州遠征へ向け「気合だけは十分です」とも。体形は小柄でも、まさに大志を抱いて-の心意気が笑顔を誘う。また、ホールインワンVの達成者は20人。週末、大仕事が待っている。

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