2022.7.10
1ヤードの明暗 野澤真央、1差及ばず
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニッポンハムレディスクラシック 桂ゴルフ倶楽部(北海道)最終日
ひとり旅に待った-をかけ、野澤真央がデッドヒートを展開した。しかし、勝負は非情。15番がターニングポイントに。勢いに乗っていた。もちろん、ここもバーディーを狙う。171ヤードの第2打は6Iを選択。
ところが、「ギリギリのクラブで狙った。あと、1ヤードが足りない。洋芝に負けたというか、仕方がないですよねぇ。だって、(バーディーを狙えば、ボールが)入るところに池があった。あと1ヤード飛ぶクラブが欲しかったなぁ」。よもやのダブルボギーを叩いた。
そうはいっても、立派だったのはここからだ。「あがり3ホールをすべてバーディーで締めくくる」と誓いを立てた。可能性がある限り、絶対にあきらめない。こんな心意気が名勝負を演出するのだ。
残念ながら3連続とはいかなかったものの16、17番で連続バーディー奪取。通算17アンダーで1打差に迫る2位と大健闘した。序盤から2番で16メートルのバーディーパットを決めるなど、「野澤さんが本当にすごかった」と、西村が語ったハッスルプレーにギャラリーは驚く。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
とはいえ、今大会、頑張らなければならない舞台裏もあったのだ。すでに、中日球団がリリースしており、ファンはご存じだろうが、オープンウィークの14日に地元名古屋のヤクルト戦で始球式をつとめることが発表されている。
そのリリースでは、『男の子に生まれていたら、プロ野球選手になりたいと思ったほど野球が好き。夢でもあった始球式に参加させていただくことができて、ワクワクしている』とコメントを寄せていた。
それだけに、「調子が上がってきたところで、(次週は)試合がない」と苦笑しつつも、「ようやく、チャンスが来ていると感じます。今シーズン、必ず初優勝をつかみたい」。仕切り直して、いざ後半戦へ向かう。次戦は再び、北海道。1ヤードの怖さを肝に銘じた。
(メディア管理部・中山 亜子)
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