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2022.7.23

ダンク・イン・イーグル 小祝さくらVの音が-

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大東建託・いい部屋ネットレディス 滝のカントリークラブ(北海道)第3日

 プロだから、狙っていました-といえばクール。しかし、すべてが控えめな小祝さくらは第1日に続いて、「偶然です」と話した。起死回生の一打とはこのことだろう。今大会は、もっている選手かもしれない。

 13番、残り100ヤードの第2打を50度で、直接カップインへ成功。ダンクでイーグルとは、またド派手な演出だった。「ボールがカップへ入った音が聞こえた。でも、ギャラリーの声援がすごい。グリーンへ向かって歩いているとき、もし入っていなかったら恥ずかしい-そんなことを考えた」そうだ。

 そして、グリーンでカップを見るとびっくり。右上がボールの衝撃で崩れていた。補修を待っている間、「同伴競技者さんに、申し訳ありません」としきりに恐縮したところも、この人らしいところだった。

 そうはいっても、ホールアウト後には、「あのイーグルがなかったら、大変。いいイーグル」。ちょっと舌をかみそうなフレーズをスパッと言い放って、安どの表情を浮かべたシーンが印象に残る。前半で3バーティー奪取へ成功したものの、後半はバーディーを決められない苦しさを伴ったからだ。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 一方で、しぶとさは今季一番ともいえるほど。「微妙な距離のパッティングをしっかりカップへ沈めることができた」と手応えを得ている。自身の微妙な距離とは3-4メートル。決してやさしくはない。「11番、17番もそうでした。ノーボギーでプレーできたことも大きいと思います」。

 2週前からバックスイングをとらずに、フォローだけでストロークする練習を繰り返した。その効果は絶大。ストロークが安定し、見た目にもボールの転がりが美しい。パッティングの充実が日に日に目立ってきた。おかげで、勝負の流れが途切れずにリズミカルになっている。

 2打差を追う最終日。「いいプレーができれば」とひとことで決意を表した。北海道出身選手が、北海道のトーナメントを制すれば、98年東洋水産レディスの大場美智恵以来、2人目の快挙。ちなみに、小祝の1大会2イーグルは6回目で、あすは記録更新の3イーグルへ挑戦することになる。


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