2022.7.29
ラスト9番で真骨頂 稲見萌寧、23歳のスタート
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
楽天スーパーレディース 東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)第2日
稲見萌寧のバースデーラウンドは実にスリリングだった。イーブンパーで迎えた、最終9番。ピン右3メートルのバーディーパットは全身全霊をかけた-そんなムードに包まれていた。
「めちゃくちゃ入れたい。そんな気持ちを消し去って、ストロークをした。上りのスライスラインでした。プロ、アマは関係なく、入れ頃、外し頃の距離。ギャラリーの皆さんは、プロだから入る、と思われたことでしょう。でも、結構なプレッシャーでした」とひと息ついて、「とにかく、決めればアンダーパーでホールアウトできる。狙ってしっかり入った」と、この日の最大の見せ場を振り返る。
64のロケットスタートを決めた前日。ところが、喜んでいたわけではなかった。結果オーライは自身の身上にはまったくなし。「調子がよくてスコアが出た時はいい。でも、前週から悪いイメージがなかなか解消できず、きょうも肝心のショットがすごくいいわけではなかった」と、警戒したそうだ。
さらに、「風向きがきのうと違う。ピンポジションが難しく、残り距離の番手が微妙なところが多かった、なかなかしんどい1日です」とも加えた。
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
29日、誕生日の当日はスタートアナウンスされ、祝福ムードで始まったが、前半は1バーディー。そして後半へ入ると2ボギーを叩く。6番で1メートルのバーディーを決めた。というわけで、ラスト1ホールに賭けるというシーンができあがる。
アンダーパーとイーブンパーは大きく違う。しかし、ここ一番できっちりといい仕事をした存在感は抜群だった。23歳のスタートは悪くはない。
お祝い事は早い方が、とばかりに26日、酒井美紀からプレゼントが届いた。「去年に続いて、今年も…。びっくりです。まだ、(プレゼントを)開けてはいないけど、かわいい萌寧ちゃんへ、と記してくださった」と間をとってから、「私が(今年5月)酒井さんの誕生日、かわいい萌寧ちゃんより-と書いてプレゼントをしました」。立派な下げがつく。トークがしゃれていた。
通算9アンダーで、決勝ラウンドへ。スーパーレディーはそつなし、スキなしモードへ入れるか。「誕生日の近辺は良いことが多い」と、微笑み返しでぴしゃりと締めた。
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