穴井詩の意識改革　第1日から攻めて2位タイ発進

　ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント　琉球ゴルフ倶楽部（沖縄県）

　依頼された色紙に、『メジャー優勝』と書き込んだ。2015年、穴井の決意がうかがえる。昨年の最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』は、プレーオフで惜敗。「途中でリードしながら、自分で崩れた。もちろん、悔しかったです」と唇をかんでいた。だからこそ、今年はすべてを変える強い決心ができたのだろう。毎年、ツアー優勝を期待されながら、それがなかなか実現しない。例年は、まず初優勝という目標を立ててきたが、「サインを、といわれた時、ちょっと待て、と自分で考え、あえてメジャー優勝にしました」。

　今年から指導を受けたコーチからは、意外な一面を指摘された。過去4年間のデータを分析すると、第1日の成績がいまひとつ。「安全に行こう、という気持ちが強すぎて、第1日の入り方が悪い。手堅くなりすぎたことが、裏目に出ていました。自分でも何となく気が付いていたけど、それを数字で見せられたら、心の底から直さないといけない、と感じた」。もちろん、開幕戦からそれを実行。豪雨の中のラウンドとなったが、「攻めの姿勢はしっかり持ち続けたと思う。ただ、イージーなところで3パットを2回。それは自分の単純なミスでした」と、この日を振り返っている。今日の反省を糧に、残り2日間に全力投球することを誓った穴井。攻める強い気持ちを持ち続けるために、「モンスターハンターを結構、やりました」と笑っていた。