2022.8.7
横峯さくらが1差2位 アドレス変更で一変
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
北海道 meiji カップ 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)最終日
JLPGAツアー通算23勝。横峯さくらが久々に存在感を示した。6バーディー、ノーボギー。この日のベストスコアをマーク。通算8アンダーの2位タイへ食い込んだ。
スタートダッシュを加速させたのは、1番で披露した13メートルのバーディー奪取。何と、前半で5バーディーを決め、一気に優勝争いへ加わった。しかし、後半は1バーディーを奪ったのみ。クラブハウスリーダーとして戦況を見守ったが、プレーオフ進出は18番、イミニョンが通算9アンダーでホールアウトし、大健闘に終わってしまった。
とはいえ、会見での表情は久々に晴れやかだった。それはそうかもしれない。前週は最下位。それ以前は7戦連続で予選落ちを喫していたのだ。突然、スランプ脱出の舞台裏は、意外にもささやかなことだった。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
「1日の練習でこれだ-という手応えがありました」という。続けて、「フェードボールを打つ。その意識がいつの間にか、左を向き過ぎていた原因でした。アドレスをスクエアより、少し左向きのイメージに変えたら、いい感じ。バーディーがとれそうな気がしてきた」と、笑いながら解説した。
「きょうは、私と戦っていた。優勝争いのような気持ちではない。でも、こんなプレーができる。前週までは優勝なんてありえない、が正直なところでしたけどね…」。コースで輝きを取り戻した。バーディー量産は、プロゴルファーの特効薬である。
(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)