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2022.8.19

初の首位 天本ハルカは遅れてきた黄金世代

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第24戦『CAT Ladies 2022』(賞金総額6000万円、優勝賞金1080万円)が8月19日、神奈川県足柄下郡・大箱根カントリークラブ(6638ヤード/パー72)で開幕した。好天に恵まれ、絶好のコンディション。混戦になった。6アンダーで首位に立ったのは沖せいら、天本ハルカ、若林舞衣子。1打差の5アンダー、4位タイは竹田麗央、勝みなみ、稲見萌寧、2週連続Vを目指す岩井千怜がつけた。連覇を狙う小祝さくらは3アンダー、12位タイ。
(天候:晴れ 気温:26.8℃ 風速:3.1m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/2フィート コンパクション:23mm》

 ルーキーとはいえ、遅れてきた黄金世代。天本ハルカが初の首位に立った。最終18番。こん身のプレーを披露。4メートルのバーディーを決めた。「とても難しいピンポジション。しかも、カップの先が下りです。入れたいという気持ちもあって、折り合いをつけることが大変でした。でも、うまく入って…。あすへつながるとうれしいです」。淡々と振り返っている。

 今季はQTランキング31位でJLPGAツアー出場権を得た。そして、第1回リランキングでは19位へジャンプアップ。とはいえ、連戦の疲れがあるのかここ2戦は振るわない。突破口をみつけるには、「基本に帰ることが一番」。結果を意識せずにワンショット毎に全霊をかたむけた。「ちょっとスイングが崩れているところがある。すべてがうまくいったわけではないけど、ていねいに行った」という。

 一方、パッティングは好調が続いている。計25パットの数字は悪くはない。むしろ上々だろう。「楽天スーパーレディースぐらいから良くなってきました」と話す。パッティングはやはり生命線である。

 ところで、基本とは何のことだろう。「最近、ショットに重点を置きすぎた傾向があります。そのために大振りになっていた。私の持ち味は…。自問自答したら、ショートゲームの繊細のショットだろう、ということに。その大事なことがちょっとアバウトになっていた。バランスをよくして、同じリズムでプレーしたい。大切なことでした」と反省と分析をしっかり行った。

 20年、台湾ツアーへ活路を求めた。QTを突破して、フル参戦する権利を獲得。しかし、世界中で新型コロナウイルス感染症がまん延し、わずか1試合だけで帰国する。「3位タイで、とても良い手応えでした。さぁ、これから、という感じだったけど、仕方がありません。言葉もわからず、挑戦したけどムダではなかった。ゴルフは楽しい」と、やる気が倍増したそうだ。

 昨年、最終プロテストで合格。「皆さんに名前を憶えてほしい」と、登録名をカタカナにしている。スコアボードへ目をやると、少し恥ずかしそうにしたものの、誇らしげな笑みも浮かんできた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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