2022.9.3
3連続で上昇 連覇を目指し吉田優利-見参
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)第2日
ムービングデー。優勝を狙う上で、もっとも大切な1日とされている。ただし、最終日を前に、吉田優利は逸る気持ちをしっかり押しとどめた。最終18番。勢いに乗っているこの日、バーディーフィニッシュを決めたいのは当然だろう。しかし、「(勝)みなみさんがきのう9アンダーのレコードだったなぁ、と思っていましたけど、今は攻め時ではない。確かにバーディーは欲しかったけど…。状況を考え、セーフティーに行った」そうだ。
もちろん、パーセーブ。通算21度目のノーボギーラウンドで8アンダー、64をマークした。それでも、昨年の今大会最終日でマークした、自己ベストを更新。大会連覇へ向け、確かな手応えを得ている。
ディフェンディングチャンピオンの今回、第1日は散々なスタートだった。1番はOBがありダブルボギー、そして2番も池につかまってボギー。3オーバーから盛り返した底力に感服する。「調子は悪くなかったです。でも、1番は木にボールが跳ねてのもの。アンラッキーでした。だから、3番ではここからいくつスコアを伸ばせるか-と気分一新。また、きょうはいいところへ行かないと、追いつかない。気合を入れました」と振り返る。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
その1、2番で連続バーディー奪取。リズムをつかむと3番でもバーディーを決めた。さらに、中盤から後半へかけて、多くのチャンスを演出。きっちりとモノにした。パー5の13番では第1、第2打ともにラフからだったが、残り76ヤードの第3打を58度でピン右手前5メートルへ。1パットでカップインさせている。パー3・17番で3.5メートルのバーディーも見事。
「きょうは、キャディーさんと相談することが通常より多かったかもしれません。決断するのは私でも、プロキャディーさんは、同じコースでたくさんの選手をみている。私とは経験が違います。迷ったら相談。きょう、パー3では風が回る。止まるなど、状況を把握することが難しかった」と、しみじみと話した。聞く力を養うことも大切なのだ。
視界の先には連覇を見据える。今季はトップ10が10回あるが、いまだ未勝利であることが物足りない。「今年は好調期間が長い。安定感もある。でも、プロの価値は優勝と感じる方が多い。去年はデコボコの成績だったけど、2勝をあげた。私もプロの価値は優勝で示すものだと考えています」。プロフェッショナルの流儀を加えた。
71→64。さて、最終日のスコアはどうなるか。ポイントは、「正しい判断をすることです。攻めどころ、守りどころを見極める」。理路整然と、自身の言葉に置き換えた。
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