2022.9.3
勝みなみ首位キープ『よく頑張った』『私が勝ちたい』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2022シーズン第26戦『アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が9月3日、千葉県市原市・ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(6,465ヤード/パー72)で行われた。通算10アンダーで首位を守った勝みなみ。この日はチャンスを生かせず、71だったが、ノーボギーのしぶとさが光る。最終日、自身初の完全Vを狙う。1打差の通算9アンダー、2位はディフェンディングチャンピオンの吉田優利。さらに通算8アンダーの3位タイには成澤祐美、高橋彩華、小祝さくら、原英莉花がつけている。
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《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:20.5mm》
勝みなみはホールアウト後、自身のラウンドを再チェック。苦笑しながら、「(ホールバイホールが)きょうは簡単。ひとつだけですね」とぽつりとつぶやいた。
63と驚異のバーディーラッシュは連日、続くものではない。それは覚悟の上の第2日である。「よく頑張った。ボールがイレギュラーな跳ね方をするなど、アンラッキーなことも…。ラウンド中、私は試されているんだ-と感じた」という。
その上で、「スコアは大きく伸ばすことができなかったけど、しっかり集中していたと思います。というか、スイングをする前からアドレスなど、ひとつずつをチェックしていたら、その前のプレーを思い返すような場合ではなかった。意識をせずにひとつのことに集中できたことがうれしい」とも。
そんな流れで、唯一のバーディーを丁寧に解説。13番、192ヤードの第2打を4Uで2オンに成功した。が、カップまでは20メートル。「しっかりとカップをオーバーして、返しの3メートルのバーディーパットを決めた」そうだ。
一方、得意のパー5できょうは2度のピンチに直面。「3番は第1打が右のカート道でボールが跳ねて、次は木に当たってセーフになった。OBギリギリのところ。16番では、第3打がアゲインストの風に戻されて…。それでも、第4打のアプローチがうまくいった。うーん、ついているようなついていないような…」と、複雑だった胸中を語っている。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ただし、この日、最大の収穫は18番の第1打。「より左を向くように、それまでもずっと注意していたけど、当たりがちょっとかすってしまうこともあった。だから、私の感覚でより左向きにすると、ボールはまっすぐ飛びました。うれしいなぁ。体もわかってきたようだし、あしたは完ぺきでしょう」とタイコ判を押している。
1打差の2位で大会連覇を狙う吉田優利は、普段から親しい関係。「かわいいけど、中は私とよく似ているから気が合います」と笑顔を浮かべ、「(年齢の)上下関係がない友だちのようですね。ちょっと、おじさん気質が入っているのが共通かなぁ。食べることが好き。お酒も少々、たしなむ。私と同じにおいがします」とひと息ついて、「もちろん、私が勝ちたい。でも、優勝を争えることで、もっと仲が深まるのではないですか。優利ちゃん、パッティングがうまい。リズムなど、しっかり勉強します」と、好勝負を約束した。
3打差圏内に新旧のスター選手がズラリと揃い、JLPGAツアー秋の陣はデッドヒートの季節。
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