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2022.9.17

15番で大仕事 尾関彩美悠『いつか来る予感が』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第28戦『第53回住友生命 Vitality レディス 東海クラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第2日が9月17日、愛知県美浜町・新南愛知カントリークラブ美浜コース(6502ヤード/パー72)で行われた。この日、自己ベストタイの66をマークし、通算11アンダーでルーキー・尾関彩美悠が首位へ浮上。1打差の2位は通算10アンダーの吉田優利がつけ、3位は通算9アンダーの山下美夢有が最終日に逆転を狙う。ディフェンディングチャンピオン・西村優菜は通算1オーバー、53位T。前週優勝の川崎春花も通算6オーバー、87位Tで、それぞれよもやの予選落ちを喫した。
(天候:曇り 気温:28.8℃ 風速:5.7m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:22mm》

 首位に立ったのは初めて。昨年11月の最終プロテストでトップ合格を果たした尾関彩美悠は、飛び切りの笑顔を披露しながら、会見へ臨んだ。

 「やはり15番のイーグルが大きい」。その表情がなんとも良かった。狙って決めたプロ初イーグル。たっぷりと心中を語っている。

 「きのうから、あと少しでホールインワン。パー5の第3打がすごく惜しかったホールもある。幸い、ショットの調子が良かったし、いつか来る-そんな予感があった」という。

 残り180ヤードの第2打。「フォローの風が吹いていた。6I、7Iで迷ったけど、6Iです。ピンから6メートルにつけた」とひと息ついて、「8番からパーが続いた。ただ、バーディーパットを何度もはずして…。ラインはストレートです。カップの真ん中から入る気持ちのいいイーグルでした」と振り返っている。

 優勝を飾った日本女子アマ第3日、そして最終プロテストでもイーグル奪取。最終日に吉兆のサイン-とシックスセンスが告げている様子だ。

 しかも、この日は4バーディーを奪い、ノーボギーラウンド。単独首位へ浮上した17番はショートゲームがさえた。あすは2度目の最終日、最終組でJLPGAツアー初優勝へ挑戦する。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「前回のサントリーレディス(8T)は、緊張してスコアを崩したわけではない。実力不足。マネジメント力も足りなかった」と分析。それだけに、「前週、私もいいポジションにいながら、いいプレーができなかった。スコアボードを見ながら、川﨑春花さん、いいなぁって…」と話している。

 当然ながら、目標は優勝。「子どもの頃から、緊張したことがありません。気をつけるのはマネジメント。それから、構えて突然、風が吹いたら仕切り直しをするとか、最高のタイミングでボールを打つ。大事なことです」と、言葉にして肝に銘じている。

 ティーチングプロの父、美成さんからは、「自信をもっていれば大丈夫、とアドバイスを受けている。私はゴルフが大好き。好きだから楽しく笑顔でプレーします」とも。また、彩美悠(あみゆ)の由来について、「たぶん鮮やかで、美しく、悠々と生きてほしいと、父がつけてくれました」と改めて質問に答えた。

 Vへの準備完了-。山陽新聞レディースカップで首位に立った櫻井心那といい、94期生はタレントの宝庫である。

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