2022.9.24
櫻井心那 逃げ切りで2週連続V

<Photo:Shintaro Wada/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第11戦『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が9月24日、広島県廿日市市・芸南カントリークラブ(6,545ヤード/パー72)で行われ、ルーキー・櫻井心那が通算11アンダーで2週連続優勝を飾った。1打差の通算10アンダー、2位は常文恵が入り、薮田梨花、村田理沙、宮澤美咲が通算8アンダー、3位タイ。
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2週連続、櫻井心那はステップ3勝目を飾った。前2回と対照的だったのは、ルーキーとは思えないような勝負強さ。最も印象に残ったのは終盤の17番。残り185ヤードの第2打を6Iで、ピンを刺すようなショットを披露した。20センチにつけ、もちろんバーディーである。
実は、バーディーをとらなければ前組でプレーしていた常文恵と首位並走。「17番グリーンで初めてリーダーボードを見て状況がわかりました。18番は絶対、パーをとらないとプレーオフになる」。傍目には、緊張の色はうかがえなかったが、「最後のパッティングは手が震えた。でも、ファーストパットは下りのラインだったけど、カップをオーバーして、80センチの上りライン。プレッシャーはあったけど、しっかりストロークできた」と、胸をなでおろす。
ただし、前半から持ち前の超攻撃スタイルは鳴りを潜めていた。決して守りに入ったわけではない。「ショットの精度が、きょうはいまひとつ。おまけにパッティングが決まらない。バンカーから寄せワン、2.5メートルぐらいのパーパットをきつきつで、パーを拾った感じ。すごく苦しかった。ヘタだなぁ、とも思ったし途中、笑ってしまうほどがっかりしていたんですよ」と振り返った。
そんな状況でも3バーディー、1ボギー。これまで課題の多いショートゲームで今回は何度もピンチをしのいだ。1試合ごとに培った経験でより多くの可能性がみえてきた。すべては来季のために-。
今季の目標はステップの賞金ランキングで2位以内へ入り、来季前半のJLPGAツアー出場権を得ることだ。有言実行。もっか1位を快走中でも、「はやく決めたい。これで3勝目ですけど、ステップの最終戦の週は大王製紙エリエールレディスへ出場しますから」と話した。
次週はSkyレディースABC杯。「去年、最終プロテストで合格し、この年齢でいろいろな経験をさせていただいています。ぜいたくだと思う。はやくプロになって幸せだぁとも感じる。次は4日間大会。実力がもろに出てしまう。今の私がどこまでいけるか、確かめたい。でも、出場する以上は優勝を狙っている」と頼もしい。
3週連続優勝を見据えた。
<Photo:Shintaro Wada/Getty Images>
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