2022.9.29
安田彩乃『最終日はバーディーPをたくさん打つ』
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第12戦『Sky レディースABC杯』(賞金総額4000万円、優勝賞金720万円)大会第3日が9月29日、兵庫県加東市・ABCゴルフ倶楽部(6645ヤード/パー72)で行われた。通算5アンダーの安田彩乃が首位をキープ。1打差の通算4アンダー、2位タイの新海美優、宮澤美咲が最終日の逆転を狙う。通算3アンダー、4位タイは篠原まりあ、劉依一。
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ステップ唯一の72ホール勝負。各選手、死力をつくしたプレーが連日、続く。ムービングデーのこの日、首位をキープした安田彩乃はホールアウトすると、がっくりと肩を落とす。「本当にショットがひどかった。前半はまぁ、ボチボチといったところでしたけど、後半はいいショットがひとつもなし。パーオンができない。」と首をひねったが、「きょうで良かった」と最後には、笑顔をのぞかせた。
最終日へ、しっかりしろ-というエールだったのだろう。苦しいのは選手すべてが同じだ。やはり、上がり2ホールの連続ボギーが、この日の状態を象徴していた。いずれも第1打を右バンカーへ。「実は最後まで、私が何位かわからなかった。リーダーボードを見ずにいつも通りプレーした。理由は特にはありませんけど、淡々とプレーがしたいからです。でも、ショットのフィーリングが朝からいまひとつ。チャンスが少ないのも当然でしょう。しっかり反省します」と、気持ちを切り替えた。
3バーディー、3ボギーのイーブンパー。ただし、8番が7メートル、13番では14メートルのバーディーパットをカップインさせている。すべてが悪いわけではない。
「あすはバーディーをとっていかないと勝てないでしょう。優勝はもちろん、狙っているけど、最終日のテーマはバーディーパットをたくさん打つにします。それができれば、勝負は時の運ですからね」とも。
昨年はショットの不調に悩み続けた。「JLPGAツアーの上位で戦う選手は、やはりパッティングがうまい。優勝争いができるということは、そういうところが違う。でも、私はそこまですら行きつかない。調子を崩すと、すぐにショットが乱れ、パーオンがままならなくなる。今年は特にパーオンにこだわりラウンドしている」と話す。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
ただし、頼るべきコーチはいない。すべてひとりで創意工夫を重ねた。「同期で仲がいい堀(琴音)さん、永峰(咲希)さんと、いろいろな話をしながらやってきた」といい、大きな発見も。「こういう状況では、こういうボールを打ちたい。そうイメージしても、打ちたいボールがはっきりしない。そうなると、チャンスなどつくれませんね。ただ、自然の流れでプレーしても結果は出ない」と振り返った。
その上で、「打ちたいボールをしっかりイメージして、アドレスをしっかりつくる。オフから取り組んだことです。プロは結果がすべて。最終日に証明します」と結んだ。
第1日、15ホールでパーオンへ成功。実りの秋にふさわしく徐々に結果が出てきた。残り18ホールに期待しよう。足元を固めたニュースタイルがVを運んでくる。
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