2022.10.7
櫻井心那が首位浮上 今季4勝目へ3差で最終日
<Photo:Christopher Jue/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第13戦『かねひで美やらびオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が10月7日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,543ヤード/パー72)で行われた。ステップ賞金ランキング首位を快走する櫻井心那が好調をキープ。2日連続ノーボギーラウンドで通算10アンダーとスコアを伸ばし、今季4勝目へ前進した。3打差の通算7アンダー、2位は西山ゆかり。通算6アンダー、3位に仁井優花が最終日の逆転を狙う。
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櫻井心那のムービンデーは、4メートルがキーワードだった。1イーグル、2バーディー、ノーボギーラウンドはさらなる進化の証明だろう。
「12番、イーグルは残り220ヤードを2オンに成功。4メートルのイーグルパットが決まった」という。そうはいっても、続く13番で一転。ピンチを迎えた。奇しくも、4メートルのパーセーブへトライ。しかし、落ち着いてカップインに成功した。
「前半は特にガマン。バーディーチャンスがあったけど、決まらない。きょうは風が強く吹いたけど、1Wの調子がいまひとつでした。フェアウェイキープ率がよくないと思う。その代わりといってはおかしいけど、本当にパッティングがいい。たまたまでしょうけど、前週とはまったく違った。ひたすら、チャンスを待って、モノにした1日ですけど、90点ぐらいの評価をしてもいい」と振り返る。
プロになって初めて沖縄のトーナメントへ出場。「縁があるというのか、私の名前は心那です。どんな漢字を-質問されると、心に那覇の那ですと答える。那という文字は温かいとか、穏やかという意味があります。すごく気にいっている」という。
今遠征では開幕前、沖縄を満喫し気分転換を。「宿泊している前にビーチがあります。一昨日はとても風が強く、足だけ海へ浸かっただけでしたけど、その前日は肩までしっかり海へ入った。気持ちが良かったです」と、うれしそうに語っている。
勝負を決めるのはパッティング。チャンスをひたすら待つ、穏やかな心が今回の躍進を支えている。「ノーボギーのラウンドは、やはりうれしい。でも、最終日に大切なことはボギーを叩いても気にしないことでしょう。バーディーチャンスをひたすら待つ、きょうのようなスタイルです」と、達観したかのように話した。
忘れてはならないのは終盤の15番。これがすごい。グリーンエッジから12ヤードのバーディー奪取。この時もパターである。パット・イズ・マネーを実感したことだろう。「あすは穏やかに勝ちたい」と、今季4勝目をグイッと引き寄せた。
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