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2022.10.8

櫻井心那の心意気 ツアータイ記録、大会新で猛省

<Photo:Christopher Jue/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第13戦『かねひで美やらびオープン』(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月8日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6543ヤード/パー72)で行われ、首位スタートの櫻井心那が通算10アンダーで今季4勝目。賞金ランキング争いも2000万円を突破し、独走態勢を構築した。3打差の通算7アンダー、2位は西山ゆかりが入り、通算5アンダーの仁井優花が3位。
(天候:晴れ 気温:27.2℃ 風速:6.2m/s)

 今季4勝目は勝って反省-だった。櫻井心那は、「バックナインでスコアを崩したことが、悔しくて…」。ルーキーとはいえ、結果オーライではすまさない。これがさらなる勝利を呼ぶ要因だった。

 決して、慢心したわけではない。好調なリズムが狂い始めたのはパー5の12番。狙いは2オン。しかし、グリーン左手前のバンカーにつかまった。しかも、目玉の状況である。続く第3打は奥のバンカーへつかまり、寄せきれずエッジから2パットのボギーにしてしまう。

 「ショックです。2オンを狙って、楽々とバーディーと考えていたところで、まさかのボギー。もう、恥ずかしかった。情けない。大勢のギャラリーさんがご覧になっていたし、テレビ中継もありましたから…」と振り返った。

 いつもはスパッと気持ちが入れ替わることが特性のひとつ。ただし、この時は今大会初のボギーがきて、しかも前半で順調にスコアを伸ばしていただけに、2位との差も開いていた。

 「あまり気持ちが乗らない。うまく切り替えができないままの13番でした。またミスが出て、しかもいつもはしないミスだったから。何をやっているのだろう。情けない」と、正直な気持ちを言葉にする。1.5メートルのパーパットを外すシーンは、17番でもあった。

 「12番でボギーがきて、なんか気持ちが切れてしまって。2位との差を計算したら4打差あったことを考えたことも反省します。後半は私の気持ちがずっと下降線。いつもは、よしっバーディーをとる、と闘志がわいてきますけど、きょうはパーなら勝てる。そんな自分に腹が立ちました」と続けている。

 そうはいっても、最終18番ではしっかりとバーディーで締めくくった。しかも、グリーン右ラフからの第4打をチップイン。「狙ってはいなかったです。少しは考えたけど、あまりスコアが良くなかったから、派手にガッツポーズをしてもはずかしい。何もなく終わろうと思ったら、カップへ入った」と、ひと呼吸おいて、「とりあえず、カメラマンさんに写真だけでも撮っていただこうと考え、イェーイとなったんです。戸惑いがあったけど」と解説した。

 ステップでシーズン4勝は史上3人目。残り4試合で新記録達成を目指す。また、獲得賞金では19年ヌック・スカパンの記録に、急接近。約22万円を上積みすれば、ツアー記録を更新する。もうひとつ通算10アンダーは大会新記録だった。「私の持ち味はショット。今回はそうではなかったから、しっかり修正して、5勝目をもちろん狙います」と宣言。

 次週、さっそくリベンジのチャンスが巡ってくる。

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