2015.3.15
李知姫が3年ぶりとなるツアー通算18勝目
2015年度LPGAツアー第2戦『ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、高知県香南市の土佐カントリークラブ(6,217ヤード/パー72)で行われた。
5位タイからスタートした鈴木愛と単独首位からスタートした李知姫(韓国)が、9アンダーで並び、勝負はプレーオフに持ち込まれた。1ホール目、2ホール目をお互いにパーとし、迎えた3ホール目。バーディーパットを外した鈴木に対し、李がバーディーパットを沈め、勝負あり。李が2012年以来3年ぶりとなる通算18勝目をあげた。(天候:雨、気温:10.3℃、風速:2.5メートル)
李知姫に3年ぶりとなる勝利をもたらしたのは、ここ数年彼女を苦しめてきたパットだった。3ホール目に持ち込まれた鈴木愛とのプレーオフ。8mのバーディーパットは綺麗に弧を描いてカップに吸い込まれる。勝てなかった時期の苦しみをこめた拳が高々と突き上げられた。
「勝てなくなった時からパットがおかしくなりました」。李を勝利から遠ざけていたのは誰の目にも明らかだった。2011年以降パーオン率ランキングは常に1桁台なのに対して、平均パット数は11年12位、12年11位から、13年51位、14年50位。ツアー屈指のショットメーカーはグリーンの上で迷路に迷い込んでいた。
そんな悩めるショットメーカーは、オフにパッティングの練習方法をガラリと変えた。「部屋での練習を中心にするようにしました」とカーペットで3~4mに目標を置いてパッティング練習を繰り返した。その心は「グリーンで練習するとカップに集中してしまう。入るかどうかを気にしてしまうから」だそうだ。
かくして迎えた最終日。これを入れなければプレーオフに持ち込めないという18番で20mを沈め、プレーオフでは8mを沈め、「やっとここに帰ってこれました。ホッとしています。本当にうれしい」と歓喜の言葉。パットに泣かされ続けたショットメーカーは、見事にパットで勝利を掴んでみせた。
開幕2戦目での勝利は、久しぶりの優勝とともに幸先の良いシーズンの船出ともなった。「もちろん賞金女王は狙っています」と2008年に目前で逃したタイトルへの欲もまだ衰えていない。「最近若い子が多くなって、30代の選手があまりいなくてさみしい」と悲しむが、今日上位に食い込んだ北田瑠依や不動裕理などベテランの力もまだまだ健在である。「(表)純子さん達ともっと長くやりましょう。30代頑張りましょう」と発破をかけあってるという。若手からベテランまで幅広く活躍してこそ、ツアーは盛り上がる。
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