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2022.10.15

Xデーはいつ 菅沼菜々・パー5を制す

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

富士通レディース2022 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)第2日

 パー5でバーディー奪取。選手が決まって口にすることだ。通算8アンダー、5位タイで最終日を迎える菅沼菜々も、まさに呪文のように繰り返している。

 この日のハイライトは16番だろう。第1打が左ラフへ。しかも、ディボットにはまる一大ピンチである。そして、第2打も思ったようにいかない。第3打勝負、と腹をくくり、PWでピン横3メートルに寄せた。落ち着いて、カップイン。グリーン上ではまったく危ないシーンがない。「16番、バーディーパットが決まった時に、思わず笑ってしまった」という。

 というのも、不思議なことがあったから。第1日をコピーしたかのようなスコアだ。2日連続でノーボギーラウンドは立派だが、奪った4バーディーはすべてパー5だった。当然、16番の後もバーディーを狙ったがすべてがパーセーブ。ただし、5打差を追う最終日は猛チャージが必要だ。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 「決まったバーディーパットは、すべて3メートル以内。きょうは40-50ヤードのショートゲームが良かった」と話した。前週までのスタッツをみると、トップ10入り13回が際立つ。いつ初優勝するのか-そういわれる要因だろう。原動力は、グリーン上で抜群の安定感。平均パット数は、勝みなみに次ぐ2位で、3パット率が1.8056%と最も低い。

 「アプローチが好調。ボールが寄らないところにはつけない-を実践できている。最近はシーズンを通して練習してきたロングパットの距離感が良くなっている」と分析した。

 ちなみに、ファイナルラウンド平均ストロークは69.3617で堂々の1位。しかし、優勝には手が届かない。「(優勝は)あまり意識はしていません。残り試合でチャンスがあればいい。もし、なかったとしても来年の開幕前、初優勝が期待される選手として紹介していただけると思う。それは、それでいいかなぁ」。どっしりと構えているのだ。

 もちろん、額面通りに受け取るわけにはいかないが、Xデーは一日でも早い方がいい。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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