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2022.10.20

青い炎で首位スタート 原英莉花が一変

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第33戦『NOBUTA GROUP マスターズGC レディース』(賞金総額2億円、優勝賞金3600万円)が10月20日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,585ヤード/パー72)で開幕。絶好のコンディションが整い、大会第1日から好スコアが続出した。65をマークし、首位スタートを切ったのは黄金世代の2人、原英莉花、河本結。1打差の6アンダー、3位タイで佐久間朱莉、阿部未悠の93期生が追う展開になった。今季、日本最終戦でホステスのイボミは4アンダー、8位タイ。史上初の2週連続大会連覇がかかる古江彩佳は2アンダー、27位タイから浮上を狙う。
(天候:晴れ 気温:19.0℃ 風速:2.8m/s)
《グリーン=スティンプ:10 2/3フィート コンパクション:22mm》

 秋晴れ、絶好のコンディション。逸る気持ちに蓋をして、原英莉花は、「青い炎」を静かに燃やし続けた。「プレーのリズムを変えない。体内の熱を一定に保つ。それが一番いい」が、この日のテーマある。

 「第1打が安定していたし、フェアウェイから第2打を打てば、しっかりとグリーンをとらえることができた」といい、「パッティングが決まった。おかげで流れに乗れたし、迷いのないラウンド」と第1日を振り返る。自己ベストタイの65は、8バーディー、1ボギーの内容だった。

 得意の秋を迎え、ショットの状態は安定。課題はパッティングだ。前週、グリーン上が不調だっただけに、何とかしなくてはならない。そんな一念が、ひらめきを生んだ。開幕前日、パターを交換。それも急きょ、メーカーへ依頼したものだ。「オデッセイの角型。グリップを太くしたものです。何度か試したことがある。去年の日本女子オープンでつかった」と話した。

 これが勝負師の勘。絶大な効果をもたらす。前半、5バーディーで勢いに乗った。そして、後半の3番では3メートルの難しいラインでバーディー奪取。「切れるライン。前週なら3パットをしていたかもしれない。イメージ通りです。本当にうれしかった。きょう一番のバーディー」と振り返った。このホールだけは、自然にガッツポーズが飛び出す。迫力満点。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 急上昇には、ふたつの発奮材料がある。ひとつは、指導を受けるジャンボ尾崎から、「2日連続で5アンダーを出さないのか。今年中にみせてくれ」とはっぱをかけられたという。また、もうひとつは次週のTOTOジャパンクラシックの出場権を逃したことだ。

 「絶対、出場したかった試合でした。だから、2試合減らないように、残り試合で優勝してJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップへ-」と誓いを立てている。同じことをしていても仕方がない。過去の試合をさまざまな角度から分析。プレースタイル、ギアを選択したということだ。

 「私、このコースが好きです」とも。もっか、メルセデスランキングは41位だ。今大会を含め、出場できるのは4試合。正念場を迎えている。それだけに、できることはすべて行う。

 「今週はシルバーが、ラッキーカラー」と、ウェアにあしらわれたシルバーを見やった。そうはいっても、最終日はゴールドの成績を祈念。なんといっても、黄金世代である。「私、開幕が遅いなぁ」とジョークをまじえた。が、それなら連勝をすれば溜飲が下がる。いかがだろうか。

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