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2022.10.28

2週連続Vへ-川﨑春花が首位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第34戦『樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が10月28日、埼玉県飯能市・武蔵丘ゴルフコース(6,650ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、素晴らしいコンディションに恵まれ大混戦に。66をマークした川岸史果、西郷真央、川﨑春花が6アンダーで首位タイに並んだ。2打差の4アンダー、4位タイは内田ことこ、後藤未有、稲見萌寧など7人。USLPGAツアーから参戦の畑岡奈紗が1アンダー、25位タイにつけ、渋野日向子は2オーバー、61位タイから巻き返しを狙う。
(天候:晴れ 気温:16.9℃ 風速:1.9m/s)
《グリーン=スティンプ:12 3/4フィート コンパクション:24mm》

 好調キープ。川﨑春花が2週連続Vへ首位発進を決めた。6バーディー、ノーボギー。渋野日向子、山下美夢有という、最もギャラリーの注目を集めたペアリングをパワーへ変えてしまった。このあたりがスーパールーキーの底力といえるだろう。

 「スタートホールの1番で、ギャラリーの方が多いことに驚いた。こんなに多くの皆さんの前でプレーしたことはありません。人生で断トツ」と、目を見張った表情が印象に残る。ところが、ティーイングエリアに立つと一気に顔つきが変化。まさに、これが全集中なのだ。

 その1番、残り58ヤードの第3打をピン下2.5メートルへつけ、きっちりとバーディーを奪う。リズムをつかんで前半、3バーディー。もちろん、後半も落ち着きはらった様子で、チャンスは逃さない。ハイライトは17、18番の連続バーディーフィニッシュ。17番がピン横3メートル。また、18番は残り86ヤードの第3打を52度で、80センチへ運んだ。ギャラリーからため息がもれた。

 抜群の安定感は、「スイングを意識していなかった。きょうは決め打ち。どこへ-に対して、どういうボールを打つか。うまく集中できたと思います。それから、パッティングのミスがなかったことも大きい。前週からボールとの距離を縮め、手元をあげるストロークがいい感じになっている。ミドルパット、ショートパットともに良かった」と説明する。

 一方でホールを追うごとに1Wの飛距離、精度がアップしていたこともこれまでにはなかった進化。ツアー初優勝の翌週で、予選落ちを喫した経験を糧にした結果だ。「後半から、しっかりクラブを振り切ったことが、飛距離につながったのでしょう。渋野さん、山下さんから声をかけていただき、本当に楽しい1日」。まるでピクニックへ行ってきたかのような様子だった。

 一方で、常に口にする「より謙虚に」を、さまざまなシーンで目撃。たとえば、ギャラリーの視線をさまたげないよう、自身の打順以外は中腰になる。また、ギャラリー整理などを行うスタッフへあいさつし、極め付きは公式会見後、感謝を伝え、退室をする際にもひとりひとりへ頭を下げる徹底ぶり。しかも、自然な素振りで行っているのだから目を見張ってしまう。

 おしとやかな京女は19歳。実るほど頭を垂れる稲穂かな-そのものだ。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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