2022.11.10
高木萌衣 手前からを徹底の首位発進
<Photo:Buddhika Weerasinghe/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第16戦『山口周南レディースカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が11月10日、山口県周南市・周南カントリー俱楽部(6,542ヤード/パー72)で開幕。ステップ2勝の高木萌衣が3アンダーで首位に立った。1打差の2アンダー、2位タイは須江唯加、藤田光里、エイミー・コガの3人。賞金ランキング1位が確定した櫻井心那は3オーバー、38位タイから巻き返しを狙う。
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静かに闘志をたぎらせている。プロ8年目・高木萌衣は密かに狙うのは優勝だ。この日は開幕前の決意通り、「手前から狙う」を徹底。4バーディー、1ボギーの内容に、「バーディーチャンスは、あと3ホールぐらいあったけど、ボギーがひとつ。十分かなぁ」と控えめだ。
また、「ここは、最終プロテストに合格した時の2次予選会場でした。8年ぶり。なつかしい。当時から、あまりバーディーを狙えるコースではなかった」といい、「きのうまでショットの調子がいまひとつ。ちょっとヤバい感じだったから、とにかく無理をしない。アイアンの番手を下げて手堅く行く作戦でした」とも。
今季はQTランク29位でJLPGAツアーへ挑戦した。「久々に、開幕戦から出場。予選落ちが多かったけど、初めて(北海道meijiカップでは)トップ10フィニッシュができた。プラスに考えて、すごく良い1年だと思います。技術的にも結構、アップを実感できた」と振り返る。
それだけに、来季を見据えながら、「毎試合、より大事にしていきます。成績はもちろんだけど、まだQTがあるでしょう」。この日、際立ったのがパッティングだった。25パットはエイミー・コガに続く2位タイ。「きょう、悔やまれるといえば18番かなぁ。番手を下げて打ち、グリーンエッジから3メートルに落としたにもかかわらず、ボールが奥まで転がった。ここだけ気持ち、グリーンが硬かったような…。気をつけなければ」と話した。
それでも、1パットでパーをセーブ。最後まで気を抜くな̠−というメッセージと受け止めた様子だ。今大会は初開催。「初代チャンピオンのチャンスは一度限りです。狙ってできるものではないけど、できたらうれしいなぁ」と、飛び切りの笑顔をつくってみせた。
末広がりの8年目になるか。ここからが正念場である。
<Photo:Buddhika Weerasinghe/Getty Images>
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