メルセデス女王へ－山下美夢有『優勝したい』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGAツアー2022シーズン第36戦『第38回伊藤園レディスゴルフトーナメント』（賞金総額１億円、優勝賞金1,800万円）が11月11日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部（6,741ヤード/パー72）で開幕。10日はプロアマ大会、公式会見が行われた。

　今季のJLPGAツアーは残り3戦。毎大会の優勝はもちろん、タイトル争いがよりし烈になってくる。山下美夢有はメルセデス・ランキング1位。今大会の成績しだいでは年間女王決定−の可能性がふくらむ。

　この日、「体調はいい。ショットも安定しています」と好調を伝え、「(シーズンは)あっという間でした。1試合、1試合、優勝を目指している。結果を出したい」と意欲的だ。さらに、「前週を終わってセットアップにつとめた。パッティングに関していうと、距離感はとてもよくなったけど、ラインとタッチが合っていなかったです」と修正を行ったそうだ。

　一方で、「このコースは(20年の)新人戦、加賀電子カップのことを思い出す。優勝争いをすることができた。今年もスコアを伸ばせるように」と目を輝かせている。そのパフォーマンスで加賀電子と所属契約を結ぶ。2位に終わったが、プロを実感した思い出がたくさん。

　続いて、「コースはトリッキーなホールが多い。とにかく第1打が大事です。また、パー3は池が絡んで難しい。それから、グリーンの傾斜が強く、マネジメントがより大事です」とポイントを掲げた。

　今季からポイントへ一本化された年間女王。「あまり気にしていません」といいながら、やはり第1回の女王となることは歴史にも、記憶にも残る偉業だ。加えて、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップで公式競技制覇、同一年2勝以上の条件をクリアしている。タイトルとあわせ、5年間のシード権獲得は魅力的だ。

　「優勝するために、何が必要か。いつも考えている。ポイント制度に変わって、常に上位の成績をおさめなければ、順位が上がりませんね。それから、複数年シードはすごくうれしい。海外へ挑戦するプランがあるし…」と笑顔で語っている。

　ちなみに、今大会でタイトル決定するためには、優勝が必要で、なおかつ2位の西郷真央が4位以下という条件つきだ。