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2022.11.27

渋野日向子66のチャージも『悔』の一文字

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)最終日

 終わりよければ-のはずだった。渋野日向子は最終日、17番まで7バーディー、ノーボギーという素晴らしいプレーを展開。トップクラブの難度を誇る、最終18番も落ち着いた様子で残り162ヤードの第2打を6Iで、ピンから10メートルにつけた。ところが−。

 「66のスコアはすごくうれしいけど、最後のボギーですべてが台無し。もう、すべて忘れました」。表情は穏やかだったが、さすがに3パットはグサリと心へ突き刺さった様子だ。

 今月、24歳を迎えJLPGAツアーの初戦である。今季は紆余曲折があったものの、22年の最終戦は日本のファンへ、ありがとうのメッセージをプレーで伝えたかったはずである。

 4番、第1打が木に当たる不運が。それでも残り166ヤードの6Uでパーオンに成功した。10メートルのバーディーパット。強気で打った。久々に拝見した壁ドン。「もし、当たらなかったらどうなっていたか…」としながらも、やはりこれが本来のスタイル。気迫が勝った。

 また、続く5番では第2打がグリーンオーバー。しかし、58度でチップインバーディーを奪取した。8、9番の連続バーディーも見事。そして、本日のハイライトといえば、パー3の16番だろう。第1打でグリーンには乗ったものの、ピンまで、13メートル。ただし、鮮やかにボールはカップへ吸い込まれた。


<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 それだけに、18番の3パットが応えるのだ。「17番まで、うまくいったと思いたい。でも、すべてがよかったわけではない。つまり、自信をもってプレーしていなかった、ということですね。だから、きょうは運がよかったとか、そういうことでしょう」と話し、「(最後で)すべてが飛んで行った。良かったものがすべて飛んでいきましたよ」と唇をかんだ。

 一方、米ツアーへ挑戦した今季を、『悔』の一文字をあてた。「スタートダッシュは良かった分、後半の失速で気持ちが下がっていった。ゴルフの調子、気持ちが平行して下降したことがもったいない。悔しいシーズン。でも、それはまだ、伸びしろがあるということです。来年は、頑張った。前進したといえるように一生懸命、やるだけです」。

 悪いことの後には、きっと良いことがある。23年、奮闘を乞う、ご期待。


<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

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