新人賞・川﨑春花『今年は想像を超えた』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　夢の世界へチャレンジ。そして、川﨑春花はつかみとった。JLPGA明治安田生命新人賞は、スター選手への登竜門だ。小祝さくら、稲見萌寧、古江彩佳に続いた。

　「大活躍されている先輩方と並べた。それだけで名誉です。新人賞のチャンスは一度ですし、すごくうれしい」と言葉が弾む。「一年前、優勝どころか、アワードへ出席するなんて、考えてはいなかったです。今年は想像を超えました」と続けた。

　そして、晴れの席の装いには京都出身らしく、着物を選んだ。「着物をこれだけ、ちゃんと着るのははじめて。和だけではなく、洋も取り入れた。着付けが終わって鏡をみながら、もっと姿勢をよくしようと思った」という。洋というのは、左胸のバラを指す。実に鮮やかである。

　同時に、「アワードは特別な場所でした。23年は大事なシーズンになりますね。また、アワードへ出席するため、優勝を目指してもっとオフから頑張らなければいけません」といい、「アプローチ、パッティング、それから100ヤード以内の精度を高めたい」と具体的な強化ポイントをあげた。

　また、来季の2大目標を、「メルセデス・ランキング1位と、海外メジャーへ挑戦したいです」。ものすごいテーマを、さらりと語るハートの強さも頼もしい限りである。