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2023.3.1

山下美夢有『1からのスタート』女王は気負いなし

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第1戦『第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が3月2日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部(6,560ヤード/パー72)で開幕する。1日はプロアマ大会。また、公式会見が行われた。

 キリリと身が引き締まる。山下美夢有の第一声は「とても緊張しています」だった。22年、圧倒的な勝負強さを発揮。プロ3年目でナンバーワンへ輝いた。「あしたのスタートホール。ティーイングエリアでは、もっと緊張するでしょう」と、言葉を選びながら静かに語っている。

 ただし、オフの間は前年以上に調整を行った。「去年は去年。今年は今年です。また、1からのスタート。今、考えていることは開幕戦のダイキンオーキッドで上位争いをすることだけです。出る試合でベストを尽くすことが私のスタイル。思い切ってプレーをしたい」と続けた。

 昨年の今大会は4位タイ。相性は良さそうだ。それだけに、「とりあえず、あすからの2日間はアンダーパーを目指します。この2日間は勝(みなみ)さん、稲見(萌寧)さんと同組。私らしいプレーができたらいいですね。きっとギャラリーの皆さんがたくさんいらしてくださるでしょう。いいプレーをお見せできるように頑張ります」と気合を込めている。

 今オフ、重点を置いたテーマはショートゲーム。「それは去年から同じです。ただ、今年はバリエーションを増やしたい。技を磨きました。それから、クラブなどは特に変更はありません」。視線の先には、海外メジャー挑戦があるからだ。「去年、全英女子オープンへ出場し、私としてはいい結果が出た。今年もメジャーへ行きたい」と意欲的だ。

 22年、日本人選手初の年間平均ストローク60台を達成、JLPGAツアー初の18ホール最小ストロークを更新するなど、12部門で1位になった。年末から時の人として、表彰ラッシュ。この日、関西運動記者クラブゴルフ分科会最優秀選手賞の表彰で大トリとなった。

 笑顔で迎えた23年。心技体を整った。

(青木 政司)

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