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2023.3.25

地元の喝采を期待! 最終日に全てを賭ける山内日菜子

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2023 UMKカントリークラブ(宮崎県)第2日

 国内各地を転戦する女子ツアーにおいて、ご当地出身の選手はやはり注目を浴びやすい。スタート前のアナウンスで名前を紹介されれば、ひと際大きな拍手を浴びるのが通例だ。今大会でも地元宮崎県出身の選手が多数出場しており、山内日菜子もその一人。

 「知っているコースで知っている方がロープの外にたくさんいらっしゃるのを見ると、いつもと違う緊張感はありますね。でも、逆に安心感がありますし、心強いです」と笑う。開催コースのUMKカントリークラブは山内が小学3年の頃から回っており、今でも週に一度はラウンドするという。それだけに、コース攻略法は十分知っている。

 「1番や10番のパー5ではしっかりとバーディ-を取ること。逆に15番パー4のように難しいホールはパーセーブを狙うなど、攻め方にメリハリをつけることですね」と山内。言葉だけ聞くと当たり前の話に感じるかもしれないが、コースを知っているからこそ、いろんな情報が頭の中を駆け巡り、迷ってしまうのだろう。あえて狙うところと我慢するところを決めることで、攻め方が明確になる。

 そのマネジメントどおり、第2日はスタートの1番パー5でしっかりバーディ-を奪う。スタート前は「緊張で体が動かなくなり、いつものよう打てなくなるのが一番悔しい」と心配していたが、最終組の雰囲気を楽しむことを優先にしたことで、いつもどおりのスイングができたことが大きかった。

 また、今大会ではグリーン上に微妙なアンジュレーションがあることが影響しているのか、ラインを読むことに苦労する選手も少なくなかった。コースをよく知っているはずの山内も例外ではない。「迷ったときにミスヒットするとカップの前で曲がったり、カップの横をすり抜けることが多いので、とにかくフェースの芯でボールをヒットすることを心がけました」と山内。前日はその作戦が上手くはまり、26パットにまとめたが、第2日はラウンドの途中で思うようなストロークができなくなったという。

 「何かが違うなと思いましたが、そのときに、フェースの芯でボールをヒットすることだと気がつき、終盤のホールではイメージどおりのパッティングができました」と山内。上手く打てたからといって必ずカップインするとは限らないが、自信を持ってストロークできれば他のショットへの影響を最小限に抑えられる。大事な最終日を迎える前に思い出したことは大きい。

 「最終日も最終組を楽しんでプレーできたらと思います」と気負いはない。しかし、QTランキング181位の山内には今回のように推薦出場したときに優勝するか、上位に入ってポイントを稼ぐしかシードへの道はない。当然、最終日は優勝を狙っていくだけだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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