桜はVを呼ぶ　山内日菜子が好調キープ　

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ヤマハレディースオープン葛城 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（静岡県）

　やはり、桜の季節はやはりいい。JLPGAツアー初優勝を成し遂げた山内日菜子が好調をキープしている。「1勝した後の練習、ラウンドがすごく楽しい。もう楽しくて、楽しくて…。これからの試合で、もっとゴルフが楽しめると思う」。笑顔の顛末を語っている。加えて、優勝直後から、「想像を超える数のメッセージを頂戴した」とも。

　「うれしくて、うれしくて体がすごく疲れていたけど、ベッドへ入ろうとは思えない。優勝の当日は、遅くまで起きていた」という。ただし、「前週はちょっとショットがバラついていた。しっかり調整をして、いい状態をキープできていると思います」とまったく浮ついた様子はない。

　というのも、「QTで失敗したから、どの試合へ出場できるか。そんな立場でした。だから、優勝の翌日は、お世話になっているコース、練習場へ報告。夕方からテレビ出演があったけど、あいた時間には、今年のステップ・アップ・ツアーで推薦をいだいている大会などへ連絡をすることなど、アッという間に過ぎてしまった」そうだ。

　ただし、喜んでばかりはいられない。ましてや今大会は19年以来の出場になる。「いまだけに浮ついているところもあります。でも、これからは毎試合、出場できる。もちろん、今季はすべて出ます」とひと息ついて、「1試合、1試合、状況が変わる。体を大切にします。今回は4日間大会。予選をクリアして土、日曜は思う存分プレーができればいいですね」と、気持ちを新たにした。

　会見を終えると、写真撮影のため桜の木の下へ。「そういえば私、桜の季節はいい思い出がたくさん。ステップ初優勝のHanasaka Ladiesも桜がすごくきれいでした」と漏らしている。勢いに乗っているのは確か。まだまだ、桜は満開である。

（青木　政司）