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2023.4.13

上田桃子『いつか来る』 ニュースタイルでV熱望

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円)が4月14日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,523ヤード/パー72)で開幕する。13日はプロアマ大会。公式会見が行われた。

 適度な緊張と、故郷へ帰った安どの気持ちが表情に表れていた。上田桃子はこの日、とてもリラックスしているように映る。「帰ってきたなぁ。そんな感じです。このゴルフ場で育った。ジュニアの頃と比べ、成長が感じられるようなプレーを、私自身が実感して、足を運んでくださった熊本の皆さんへと、お見せできたらいいですね」と話した。

 今季、5戦を消化。まだ、シーズン初Vこそないものの、間違いなく調子がいい。しかも、プロ19年目で新境地へ転じていることをご存じだろうか。「この5戦、全体的に悪くはない。大事なことはこの調子を1年間、キープすることです」と前置きし、「以前の私は、ボギーを打たないスタイル。だから、ハイスコアの勝負はあまり得意とはいえなかった。でも、今年はバーディーを結構、たくさんとれているでしょう」という。

 なるほど-だった。スタッツを調べてみると、平均パット数、平均ストローク、平均バーディー数、パーブレーク率が第1位。特に驚くのはパーブレーク率=25.6944だろう。つまり、4ホールで1度はバーディー以上のグッドプレーが見ることができる確率だ。「多くのバーディーを皆さんに見てほしいと思います。でも、口でいうのは簡単だけど、バーディーって、ひとつのミスも許されない。パーなら一度のミスならカバーできる」と説明した。

 そうしたことを踏まえ、「優勝って、相手があること。シーズンをトータルで考えている。今年の5試合、まだ勝ててはいないけど、それほど意識をする気はありません。(優勝は)来るだろう。そんな気持ちでいる」。どっしりと構えていることが頼もしい。

 ただし、地元開催は年に一度だ。今大会は07年、制しているものの、すでに16年。熊本地震以来、7年が経った。「もう、(熊本地震から)7年経ったのかぁ。あの地震の時、誕生したお子さんが今年、入学式を迎えた。まだ、ご苦労されている方もいらっしゃると思いますけど、いろいろなことが新しくなっている。たとえば、3月(23日)に阿蘇くまもと空港の新ターミナルビルがオープンした。レストラン、お土産品店が多くなり、すごく充実しています」と、うれしそうに語っている。

 続けて、「熊本の人は、本当に(心が)強いと思います」。もちろん、その中にはご本人も含まれているだろう。新しいスタイルで優勝-。期待がより高まってきた。

(青木 政司)

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