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2023.4.20

高橋彩華、自身初連覇への期待度は?

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第8戦『フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円/優勝賞金1,440万円)が4月21日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース富士コース(6,457ヤード/パー71)で開幕する。20日はプロアマトーナメント。公式記者会見が行われた。

 たった1人に与えられた大会連覇のチャンスを前に、高橋彩華が順調な仕上がり具合を見せている。開催コースの川奈ホテルゴルフコース富士コースは日本でも屈指のリンクスコースで、ひとたび風が吹き始めると一気に難度がアップする。そんな難攻不落の川奈に対して高橋はどのように挑むつもりなのだろうか。

 まずは、正確さが要求されるドライバーショットだが、これまでのドローボールからフェードボールに変更したという。「実は調子が悪すぎて、このままドローを打ち続けているとさらに調子が悪くなると思い、ショットのイメージごと変えました」。真逆の球筋にするだけに、大変かと思いきや、意外にもすんなりと変更できた。しかも、フェードに変えて初めて回った川奈は、名物ホールの17番パー5に代表されるように、左サイドに危険ゾーンが迫っているホールが多いせいか、思いのほか広く感じたという。

 また、どのホールもグリーンがそれほど大きくないだけに、外す機会が増えることも予想される。特に、風が吹いたときはなおさらだ。そこで求められるのがアプローチの精度。昨年の高橋はアプローチの上手さを示すリカバリー率が64.1509パーセントだったが、今季は74.7475パーセントと大きく上がっている。

 以前はボールからピンまで歩測をして、その距離を打つことだけに意識を集中していたが、昨シーズン終盤から落とし場所と弾道を明確にイメージしてから打つようにしたところ、ピンに寄る確率が一気に上がった。「それをずっと継続してきたら、どんどん精度が上がってきた感じです」と分析する。そんな高橋が川奈では、転がしを多用するつもりだ。スピンを効かせて止めるアプローチよりも、足を使ったアプローチのほうがラインを出しやすいことが予想される。

 そして、芝目のきついコウライグリーンには、ヤマハレディースオープン葛城から使い始めているニューパターが効果を発揮する。「同じモデルのパターをシルバーからブラックに換えたんですが、フェース面が見えやすくなり、どこを狙っているのかはっきりと分かるようになりました」。コウライグリーンでは中途半端なイメージで打つよりも、狙いどころを明確にしたほうがカップインの確率が高くなる。ここ数試合でパッティングの調子が上がっている高橋だが、その傾向はさらに強くなりそうだ。

 ここ3試合で5位タイ、5位タイ、10位タイと3試合連続でトップテン入りを果たしている高橋。調子が上がってきたところでディフェンディングの試合を迎えるのは運がいい。あとは体力的な問題だけだが、この日だけで8個も食べたというコース特製パンがエネルギーを補給してくれるのも心強い。

 「できれば、大会連覇を飾りたい気持ちはあります。コースに対するイメージはいいの、ベストを尽くしたいです」。プランどおりのプレーができれば、自然と連覇への道も広がるはずだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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