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2023.4.27

神谷そらの観察眼 アマチュアからも学ぶ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第9戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円/優勝賞金1,440万円)が4月28日、千葉県市原市・浜野ゴルフクラブ(6,656ヤード/パー72)で開幕。27日はプロアマ大会、公式会見が行われた。

 神谷そらは、衝撃のツアー初優勝から4日が過ぎた。「まだ、(優勝の)実感はない」と大まじめに話す。さらに、「ショットはよくないかなぁ。でも、優勝したということは流れが来ている、ということでしょう。そのいい流れを切らさないように頑張っていければと思います」。

 この日は2度目のプロアマ大会出場だった。「初対面の方ばかりですから、はじめは緊張しながらラウンド。でも、スクランブル方式で、お客さまとコースの攻略法をお話していたらどんどん楽しくなった。いろいろと勉強の一日。いい経験をさせていただいた」と、心からの感謝をのべている。続けて、「お役に立てたかはわからないけど、アドバイスもさせていただきました」という。

 ただし、さすがトップ合格のルーキーと感じるような一面ものぞかせた。「前半、同組のゲストの方が3-4ホール連続でロングパットを決めていました。対照的に私は、パッティングの調子がいまひとつ。グリーンが見た目より、重かった。ちょっと打ち急いでいたようです。で、その方のストロークを拝見してリズムが崩れていることを気がつきました」と、うつむきながら漏らしている。

 控えめな口調ながら、修正力は抜群。一戦ごとの経験を大きな原動力としていることも確かだろう。「開幕してから、結果ばかりにこだわりすぎていた。そのせいで私らしさを見失っていたと思う。流れをつかんだのは、3週前から攻めのスタイルを徹底したことです。たとえ、調子がよくない時でも、パー5で2オンのチャンスがあれば結果を恐れずに行く。パー4のチャンスは、ピンを狙う。結果を気にして安全策-などが裏目に出た」。

 怖さを知らない、若さこそかけがえのない財産ともいえる。勇気を出して強気に攻めることで急浮上のきっかけをつかんだ。それだけに今回も思い切っていく、と会見で宣言。ところで、気になるのは優勝賞金の使い道だが、「貯金します」と即答。それもそうだ。ゴルフ人生は長い。

 第1日は注目組へ。ディフェンディングチャンピオンの西郷真央、上り調子の岩井千怜とプレーする。

(青木 政司)

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