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2023.4.29

昭和の日に首位奪取 穴井詩のGWがスタート

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第9戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円/優勝賞金1,440万円)第2日が4月29日、千葉県市原市・浜野ゴルフクラブ(6,656ヤード/パー72)で行われた。この日のベストスコア66をマークした穴井詩が通算9アンダーで首位。1打差の通算8アンダー、2位に川岸史果がつけている。3位タイは通算7アンダー木戸愛、永峰咲希。
(天候:曇り 気温:21.9℃ 風速4.1m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:23.5mm》

 公約はひとつずつ。穴井詩が7バーディー、1ボギーの66をマークし首位に立った。「今年はいつになくいい滑り出しです。アイアンショットの不安がないのは、ここ数年なかったこと。また、パッティングの調子もすごくいい」と言葉を弾ませた。

 まさに、年女は自らの干支のように、飛躍のシーズン。すでに第5戦のヤマハレディース葛城で4年ぶりのツアー制覇を成し遂げた。そして、その優勝会見で、①シーズン複数回優勝と、②年間獲得賞金1億円、もうひとつが、③公式競技制覇という3つの大目標を掲げている。

 躍進の原動力は、「風に身を任せて、やりました」。簡単なひと言でも実感が込めた。多くの経験が一日中、選手を悩ませた難しい風に負けなかった源である。この日は、昭和の日だ。昭和62年生まれで、若手が席けん中のJLPGAツアーではベテランの実力者のひとり。タフなコンディションになれば、より本領を発揮する。

 「第1日、ちょっと荒れ気味だった1Wがうまく修正できた」という。続けて、「ショットが左方向ばかりでした。ということで、しばらくさぼりがちだったバランスディスクの練習を。そうすると、どこかで失くした体の軸が戻りました。ちょっとスイングが突っ込み気味。左右の中心を軸にした。66は大満足です」と解説を加えている。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 巧みな修正力で上昇を示し、パッティングも好調をキープ。「とてもタッチが合っている。きょうはすごく良かった」と、控えめながらも自信がみなぎっている。さらに、ヤマハVで脚光を浴びるのは、浜野ゴルフクラブも葛城同様、名匠・井上誠一が設計したものだ。

 「そういうことには、ちょっとうとい。必死にプレーしているだけです」と、照れくさそうに話した。

 終盤の15番、見事な第2打でピン横1.5メートル、続く16番も左下2メートルを決めた連続バーディーは、勝負強さをアピールするプレー。「最終日はやれるだけ、やります」と宣言した後、思い出したように「優勝を狙って」と加えた。次週は公式競技が待っている。昭和の日は穴井にとって、ゴールデンウイークのスタートだった。

(青木 政司)

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