2023.4.30
永峰咲希 人生初ダンクイーグルも1差及ばず
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント 浜野ゴルフクラブ(千葉県)最終日
永峰咲希にとって、今大会は年に一度のバースデーウイーク。前半の追い上げ、終盤に穴井と繰り広げたデッドヒートは、かつてない粘りといっていい。通算9アンダー、1打差の2位は、「やっぱり、負けは悔しい」といいながら、サバサバした表情で続けた。
「最後、(穴井)詩さんがバーディーフィニッシュですから、参りました、ですよ。ただ、同じ悔しさでも内容が違う。また、次に-と気持ちをすぐに切り替えられた。確かに、プレーオフまでやりたかったです。18番、私もバーディーチャンス。3メートルが決まっていれば…」とひと息ついて、「もったいない3パットもあった。でも、きょうのようなプレーができればいい。ここ最近、成績が良かったわけではない。また、この強風で上位へくらいついて、アンダーパーのラウンドを評価したいです」と、上昇の手応えを語っている。
一方でこの日は、「同組の藤田さいきさん、新海さんに大感謝です。わきあいあいといっては変な表現ですけど、とてもいいリズムでプレーができた。プレー中は、ダメかもしれない-イケるかもしれない-とふたつが繰り返し、何度も脳裏に浮かんだけど、悪い方へ自分を追い込まなかったのは、お二人のおかげです」とも話している。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
28日、28歳のスタートを切った。前半はスタートからパーセーブが続いたが6番でピン左20ヤードからチップインに成功。そしてパー5の8番では、残り100ヤードの第3打をPWでダンクイーグルを決めている。「カップへボールが直接、入ったのは人生初。本当に驚きました。ただ、今オフはショートゲームをかなり練習したから…。そういう努力がきょうのような場面で出たかもしれない。今年は、ショートゲームの感触がすごくいいです。戦えるチャンスが来ましたね」。
不振脱出をアピールしたスーパープレーが、エールを送り続けたファンへのメッセージになった。
(青木 政司)
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