2023.5.5
一気に40人抜き 小祝さくらが2位タイへ浮上
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)第2日
23年は遅咲き。小祝さくらがようやくお目覚めムードだ。この日のベストスコア68をマークした。上昇をアピールしたのは2番。グリーン奥のバンカーからこれ以上はない、と思える芸術的なショット。手前にボールを落とし、鮮やかなチップインバーディーを決めた。
「バンカーショットの調子はいい。元々、好きなせいもありますね。特に、私は茨城ゴルフ俱楽部の砂質は打ちやすい。おかげでいいイメージがわいてくる」と解説する。
前日はノーバーディー。42位タイと出遅れた。さらに、持ち前のステディーなプレーが鳴りを潜め、前9戦で4回の予選落ちを喫している。
「前週も予選落ちでした。でも、ゴルフそのものは悪くはない。うまくいかない時もある-と言い聞かせています。ただ、成績が悪ければ自信がだんだんなくなる。今大会のテーマは自信を持ってプレーしようでした。そして、きょうのテーマはアンダーパー。よかった。ホッとしている」と、心の葛藤までを告白。違った一面を垣間見せた。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
悩めるプロゴルファーには、バーディーが唯一無二の特効薬。前半は4バーディー、ノーボギーと素晴らしいプレーを展開した。「きのう、ショットがいまひとつだったのは、スイングのテークバックでイン側にクラブが行っていたから…。私にはそんなクセがある。すっかり忘れていた」という。ショットもきっちりと修正。
後半スタートの小祝は、コースコンディションの難度が一段と高くなった。何しろ、瞬間最大風速13.9m/sの強風が吹き荒れるほどだ。持てるテクニックをフル回転させた。
「とりわけ、フォローが難しい。ピンまでマイナス40ヤードなどのマネジメントです。本当に、このクラブでいいのか…。すごく不安でした。こういった状況のプレーは本当に久しぶり」。11番で唯一のボギーを叩いたものの、すぐさま12番でバウンスバックに成功した。
それにしても見事な40人抜きである。しみじみと、「ダメな時だから、気がつくこともあります。ゴルフにムダなどありません。最近、かなり飛距離が出ている。クラブが振れすぎて怖いぐらい。でも、ボールが飛びすぎる時は曲がりはじめる前兆。気をつけます」。大一番で本領を発揮する。黄金世代の代表選手は、そろそろ公式競技のタイトルをコレクションに加えたい頃だ。
(青木 政司)
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