2023.5.17
今季初登場の渋野日向子、今週の目標はズバリ4日間のプレー!
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第12戦『ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額1億円/優勝賞金1800万円)が5月18日、愛知県豊田市・中京ゴルフ俱楽部(6573ヤード/パー71)で開幕する。17日は公式会見、プロ・アマトーナメントが行われた。
昨年のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ以来、約半年ぶりのJLPGAツアー出場となる渋野日向子。今季はUSLPGAツアーで7試合に出場し、最高位は7位タイながらも全試合で予選通過。現在、CMEポイントで37位につけている。自身としては、多少の予選落ちは覚悟していただけに、ちょっと意外な結果だと振り返りつつ、「ビッグスコアは出ないものの、耐えるゴルフはできている」と自らを評した。
渋野が意外な結果だと思うことには理由がある。今年のオフから青木翔コーチに再び師事することになったが、フラット気味だったスイングプレーンを立てるなど、スイング改造に取り組んでいるからだ。しかも、そのニュースイングは改造中であり、完成形の半分にも達していないという。トーナメントに参戦しながらの改造だけに、それも致し方ない部分だろう。ただ、一つ気になるのは、持ち球が現在フェードボールになっていることだ。
「打ちたくて打っているわけではなく、スイングを変える過程で出るのはしょうがないと青木さんも言っているので、フェードを嫌がらず、逆に利用してゴルフをしている感じです」
元々ドローボールを持ち球としていた渋野にとって、フェードが出ている現状は決して気持ちのいいものではない。しかし、物は考えようでフェードを生かすことを考えることでコースマネジメントの幅が広がるかもしれない。幸い、今大会を開催する中京ゴルフ倶楽部にはフェードボールで攻めやすいホールもあるので、そこまで難しくは考えていないという。
むしろ、ティショットでの球筋よりもセカンドショットでいかに狙ったところへボールを落とせるかが重要だと語る。「このコースはグリーンが大きくて速いので、アイアンの精度が必要です。まずはいかにパーオンするかでしょう」。ちなみに、セカンド地点からグリーンを狙う際にフェードが不利になるホールがないのも朗報だ。
未完成とはいえ、ニュースイングを日本のファンに披露するのは初めてなだけに、第1日から大ギャラリーが渋野のゴルフに注目することが予想される。今大会は昨年も出場したが、予選落ちを喫した苦い思い出もある。開催コースが違えども、リベンジを果たしたい気持ちは強い。今週の目標でも「4日間プレーしたいです!」と予選通過を掲げていた。
もちろん、それは建前であり、上位に入りたい気持ちはしっかり持っている。試行錯誤しながらもこの2年間、USLPGAツアーでもまれてきたわけではないだけに、中部地区の熱いファンの期待に応えるだけのゴルフはしっかりと見せるつもりだ。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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