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2023.6.3

暫定首位・阿部未悠 最終日もエンジン全開宣言

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第14戦『リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2023 in 朝霧』(賞金総額9000万円、優勝賞金1620万円)大会第2日が6月3日、静岡県富士宮市・朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(6687ヤード/パー72)で行われた。前日は悪天候で競技中止。コースコンディション不良のため、この日、第1ラウンドがスタートしたのは12時にずれ込んだ。さらに、濃霧のため17時19分、サスペンデッドとなり、ホールアウトしたのは1組3人。35組104人が最終日へ競技を持ち越した。暫定首位は7アンダーの阿部 未悠(16H終了)。
 なお、今大会は競技成立を最優先し、最終日は第1R終了後にセカンドカットを実施する。そして、第2Rは9ホールへ短縮することになった。
(天候:雨のち晴れ 気温:22.5℃ 風速:0.8m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:22.5mm》

 暫定首位の阿部未悠は、残り3ホール。16番のグリーン上は濃霧が立ち込めていた。3.5メートルのパーセーブは決してやさしいわけではない。すさまじいまでの集中力を発揮し、見事にカップイン。この日、7つ目のバーディーを奪取した。「できれば、ホールアウトをしたかったけど、この霧では仕方がありません。あすもいいプレーを続けたい」と、より気を引き締めた様子だ。

 良い流れを引き寄せたのはパー3の3番。10ヤードのチップインバーディーを決めた。「2番でバーディーチャンスを生かせなかった。きょうのラウンドを振り返ると、このプレーがキーになったと思います」と分析。

 加えて、同組のリハナ、宮澤美咲に感謝の言葉を添えている。「組全体で、バーディー合戦のようなムード。私も置いていかれないように気合を入れた」そうだ。そして、「私はスロースターター。いつも第1日のスコアが良くないから、(27ホールへ短縮された)今回はエンジンをかけていかないと…」。のんびり構えてはいられなかった。

 競技中止の前日は、午前中に練習を済ませ、ショッピングモールで映画鑑賞。「ずっとみたかった、ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーで楽しんできた」という。そういった心の余裕が生じたことも、快進撃を後押ししたに違いない。

 さらに発奮材料もあった。前週、トータルドライビング1位を奪還。ドライビングディテスタンスとフェアウェイキープ率を合算したものだ。要は打球が飛んで曲がらない。このスタッツには自身、プライドをかけている。「得意クラブは1W。だから、飛んで曲がらない-ということは私の生命線です。このスタッツには一番、こだわりがある。前週、また1位になった」と話した。つまり、好調のバロメータなのだ。

 「まだ、ホールアウトしたわけではないけど、きょうは今季、トップ3に入る-いい内容です」。勝負は残り9ホールになった。2位タイグループへ、3打差とアドバンテージを握ったことは大きい。JLPGAツアー初Vがグッと近づいた。

 (青木 政司)

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