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2023.6.28

青木瀬令奈、自身初の年間2勝を今大会で狙う

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第18戦『資生堂 レディスオープン』(賞金総額1億2000万円/優勝賞金2160万円)が6月29日、神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部西コース(6605ヤード/パー72)で開幕する。28日はプロアマ大会、公式会見が行われた。

 昨年の今大会を制した後、青木瀬令奈は「人生を変えられたなという3勝目を挙げることができて嬉しいです」と語っていた。その根拠は勝ち方にある。3日目に首位に立ち、最終日はそのまま逃げ切るというのが、青木にとって強い選手の勝ちパターンとして昔から心に刻まれていた。「いつかは自分もその流れで勝利をつかみたい」。そのチャンスが訪れ、実践できたことで、ゴルファーとしてワンランクアップしたと確信したのだ。

 それから1年、青木はどのように変わったのだろうか。「その後も経験を一つ一つ積み重ねて変わったと思いますが、あともうひと皮むけたいなと。そのためには1シーズン複数回優勝を達成することですね」。本来なら昨年のうちに達成したかったが、もう1勝の壁は意外と高く、今季へと持ち越しに。幸いにも開幕3戦目のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントに優勝したことで、現在は再チャレンジの真っ最中だ。

 「自分の得意な暑いシーズンに入ってきたので、自分のゴルフも熱くなったらいいですね」。秘かに燃える青木だが、ここ数週間は自分のスイングに対してある悩みを抱えていた。ダウンスイングで下半身が止まり、上半身が突っ込んだ状態になるので、当たりの薄いスライス気味のボールが出ていたのだ。当然、飛距離を稼ぐことができず、距離感も合わないので修正が必要となる。そこで取り入れたのが逆療法だった。「極端な話、インテンショナルフックを打つ練習をしました。ドライバーを打つぐらいのティーアップの高さにして、それをショートアイアンやハイブリッドで打ちます」。ボールの上からアウトサイドインの軌道でヘッドを下ろし気味だったのを、アッパー気味にインサイドアウトの軌道で打つ。結果、徐々にボールがつかまるようになった。

 「前週のアース・モンダミンカップの最終日はこの打ち方をやり切るつもりで臨みました」。練習場ではできても、いざ試合になるとなかなかできない。だからこそ試合でやり切ることにこだわった。前半のハーフは試行錯誤が続いたが、ついに後半のハーフで好感触を得る。上がり3ホールを3連続バーディーで締めることができた。

 「特に9番パー3は難しく、5番ウッドで打ちましたが、ほぼストレートのボールでピンを攻めることができました」と納得する。自身3度目のディフェンディングチャンピオンとして迎える今大会に何とか間に合わせることができた。

 スイング改造に励む一方で、今季は毎週行っている神社やパワースポットへの必勝祈願参りも続けている。もちろん、今週も欠かすつもりはない。「場所はまだ決めていませんが、これから探して行くつもりです。サイトで調べて、直感で気になったところですね」。まさに“人事を尽くして天命を待つ”の心境で、青木は年間2勝の目標に今週も戦いを挑む。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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