2023.7.5
川岸史果 意外なディズニーとの相性
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)
ディズニーが幸せを運んできた。川岸史果がうれしそうに話している。「今月からカステルバジャックさんとウェア契約をしました。うれしいです。考えてみれば、大きな転機になったのかもしれません」。
この日のプロアマ大会、おやっと目を見張ってしまったのは、ミニーマウスが大きくプリントされたウェアを着用していたことだ。しかも、秘話があった。「春にお話をいただき、5月からモニター提供してくださった。本当にありがたい。今、思えばこれが良かった。気分まで変わった気がします」という。
6月、リシャール・ミル ヨネックスレディスで6年ぶりの復活V。ツアー通算2勝目を飾った。ツキが変わったのだ。勝利には当然のように実力がモノをいう。しかし、よくいわれるのは、プラスアルファとなる目に見えないものも必要-とはよくいわれることだ。それが、ウェアだった。
前週もこんなことが・・・。第2日の前半、3、7番で2イーグルを奪取した。仮に、あとひとつ3イーグルをとれば史上初の快挙。「記録のことはまったく知らなかったけど、イーグルがとれる時って、文句なしに調子がいい。そうでなければ無理です。加えて、パー4のイーグルはすごく難しい。それから、パー5にしても完ぺきでなければとれません。だから、ラウンド中にもかかわらず、ちょっとワクワクしました」と言葉を区切り、「でも、油断をしたわけではないけど、後半は一転。40も叩いた。しかも、終わってみればカットラインをギリギリで予選通過です。まさか、まさかの一日でした」と振り返る。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
そうはいっても、好調は確かだった。その証拠に決勝ラウンドでは14位タイ→11位タイと急浮上。そして、今大会へ挑戦である。
「フェアウェイが狭いです。でも、私は飛距離を稼いで勝負ですから、第1打がフェアウェイキープだったら、ピンを狙う。ラフへ行ったら、グリーン狙いの作戦です。グリーンが小さいから、そう決断した。ただし、ラインは読みづらいけど・・・」と胸の内を明かす。
ミニーマウスからスタートして、意外なエピソードの連続。さらに驚くような気分転換の方法まで話してくれた。「素潜りが趣味。海中でさまざまな生物を見ていると、アッという間に時間が過ぎる。朝10時から海へ入って気がつくと、午後4時になっていたこともしばしばです」。
さて、今大会はどんなシーンを演出するのか。誰にもわからない。ただひとつ、いえることは調子がかなり良さそう-表情をみれば一目瞭然だった。
(青木 政司)
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