2023.7.5
菊地&阿部 ホステスプロの心意気を語る
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第19戦『ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が7月6日、北海道札幌市・真駒内カントリークラブ空沼コース(6611ヤード/パー72)で開幕する。5日はプロアマ大会が行われた。
夢のワンツーフィニッシュは、果たして-。菊地絵理香、阿部未悠は今大会の特別協賛・ミネベアミツミと所属契約を結んでいる。さらに北海道出身ということも加わり、大きな期待を受けての登場だ。
菊地は、「所属先ですから当然、プレッシャーはあります。また、意識をしないでプレーすることはちょっと無理でしょう」。達観した様子で淡々と語った。そうはいっても、こういう状況を克服することもプロ冥利というものだろう。昨年は大東建託・いい部屋ネットレディスで北海道開催初Vを飾っている。その優勝会見で、「北海道で優勝とか、まったく考えていなかった。プレッシャーに打ち勝ち、優勝。すごく気分がいいです」と、しみじみと話した。
振り返れば、今回もそんなムードだ。「きのう初めて、インコースをプレー。そして、きょうのプロアマ大会でプレーした感触は、とにかくフェアウェイが狭い。半分ぐらいフェアウェイキープできれば・・・。そんな感じがしている。かといって、ラフへ入ったら運があるでしょう。なるべくフェアウェイから簡単にプレーしたいけど、そうはいきませんね」と、解説した。
勝負師という表現がよく似合う。条件がタフなら持ち味の忍耐、経験がいきる。一方で、前半戦を振り返り、「前半はよくないことが多かった。今は、試されている時期かもしれません。そういったことをすべて受け入れ、結果を出すのがプロ。自分を鼓舞しながらプレーしましょう」が、きょうの抱負だった。
阿部未悠<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
一方、阿部はどうか。「きのうの前夜祭で菊地さんが1位、2位を目指して-とおっしゃっていました。そんな優勝争いができて、大会を盛り上げられたら最高です」。うれしそうに漏らしていた。さらに、今回の真駒内カントリークラブは試合デビューを果たした思い出もある。
「小学4年の秋にゴルフをはじめて5年生の夏、初の試合が真駒内カントリークラブでした。2週間、お休みをいただきましたけど、体調はすごくいい。帰ってきて感じることは、やはり故郷はありがたく、素晴らしい。北海道、大好きです。気候が涼しいし、見慣れている街並み。すごく居心地がいいですね」と満面に笑みが広がる。当然ながら、体調だけではない。この笑顔は、肝心の調子も良好という証明なのだろう。
「前週はトレーニングをしっかり行った。それから、課題のショートゲームを重点的に練習して」と、準備に余念がなかった。ホステスプロとはかくも大仕事なのである。
(青木 政司)
阿部未悠<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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