2023.7.19
準備万端 渡邉彩香が目指す究極のホステスV
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第20戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が7月20日、福岡県糸島市・ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(6540ヤード/パー72)で開幕する。19日はプロアマトーナメントが行われた。
勝負の週末が今年もやってきた。渡邉彩香は大東建託と所属契約を結び8年目のシーズン。毎年、ホステスVを目標に掲げながら、残念ながらまだ達成はしていない。「やるべきことをしっかり行っても、なかなか優勝-とはいきません。ただ、21年大会で2位になった際、会社の皆さんが全力で応援してくださって、残念ながら及ばなかった。その時、口々に次は絶対とものすごく励ましてくださって・・・。以来、以前にもまして期待に応えたい。そんな気持ちがより強くなった」という。
後半戦のスタート。きっちりと態勢を整えた。前週のオープンウィークは当然だが、前々週も試合を休んで調整を続ける。「1週間では、なかなか気分までリフレッシュというわけにはいきません。休んだといっても、前々週はトレーニングに加え、主人や友人とコースでプレー。違った意味でやはりゴルフは楽しい、と実感した」と話した。
前半戦の終盤は成績がいまひとつ。昨オフから取り組んでいるスイング改造はなかなか思うようには進まないそうだ。「シーズン当初はとても良かったけど、毎週のように試合があると、どうしても結果がほしくなって、ミスがでる。当然、スイングがぶれてきますね」と分析している。ただし、練習ではしっかりスイングだけに集中しており、「胸と手が同調し、理想に近づいている」と説明を加えた。
確かに、表情からも調子の良さが伝わってくるようだ。「私ができることはすべてやりました。本当は前週、下見を兼ねてコースをラウンドする計画を立てたけど、福岡は天候が悪くて断念。その分、きょうまでしっかり取り戻した」といい、「調子がいいと、(試合では)背伸びをしたくなる。もうちょっといいボールを打ちたい-もう少しプレーがうまくなりたいなど、いろいろ出てくる」とも。
気持ちまでコントロールして、欲望とも折り合いをつける。しかも、ホステスVというスパイスまで。これぞ、プロ冥利とはいうものの、優勝とはかくも困難がつきまとうことを改めて思い知らされた。
ちなみに、この日はドレスのようなエレガントなウェアで、プロアマトーナメントへ出場。気配り、心配りもホステスプロの重要な役割だった。
(青木 政司)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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