2023.7.28
マイペースでラウンドできた宮澤美咲が首位キープ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
楽天スーパーレディース 東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)第2日
21歳の宮澤美咲が堂々の首位で決勝ラウンドへ駒を進めた。第3日は2戦前のミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップで決勝ラウンド以来の最終組となるが、その時よりもどこか落ち着いた雰囲気を漂わせている。
昨年のステップアップツアーで賞金ランキング2位となり、今季前半戦の出場権を手にした宮澤。アマチュア時代はJLPGAツアーのトーナメントに一度も出場したことはなく、プロ転向した昨年にようやく2試合出場しただけだった。そのため、今季は開幕戦から出場しているもののどのように行動していいのか勝手が分からず、緊張の連続だったという。
そんな宮澤だが、約5カ月後の現在はようやく緊張する場面が減ってきたと言う。「いろんな選手と話す機会が増えたことが大きいかなと思います」と理由を語るが、癒し系のキャラクターが関係者に理解されてきたことも少なからず影響している。
心の余裕はこの日も見られた。雷雲接近のため、94分間の中断があったが、宮澤は13番・パー5で第3打を苦手なバンカーに入れたところでクラブハウスに引き上げた。今までなら多少の不安を抱えながら再開の合図を待っていたところだが、この日はリラックスしながら体を休めることができた。
その甲斐あって、バンカーからの第4打は1メートルに寄せるナイスショット。ところが、肝心のパーパットを外してボギーに。それまでは4バーディー、ノーボギーのペースでラウンドしていた分、流れが悪くなるかと思いきや、続く14番・パー4では4.5メートルのバーディーパットを沈めてバウンスバックに成功した。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
この日は24パットにまとめたが、「前半と比べて後半はパッティングが入らなかったですね」と反省する宮澤。聞けば、短いバーディーパットをいくつも外したという。それでも大事な場面ではしっかりと決めたからこその首位キープだろう。
「私の場合、バーディーをたくさん奪う伸ばし合いは得意ではなく、毎日少しずつスコアを伸ばす試合展開の方がいいんですけどね」。カットラインが4アンダーとなった前週の大東建託・いい部屋ネットレディスのようなバーディー合戦の試合展開では予選落ちを喫した宮澤。今大会もカットラインが3アンダーとバーディー合戦の様相を呈しているが、しっかりと対応できるところを見せたのは成長の証だろう。第3日は2度の賞金女王に輝いた鈴木愛、ツアー3勝の吉田優利と同組だが、実績のある選手を前にしても自分のゴルフができれば、さらなら成長も期待できるだろう。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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