2015.4.12
これぞ“逆転の成田”の真骨頂 6連続バーディーで見事な逆転V
2015年LPGAツアー第6戦『スタジオアリス女子オープン』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の最終日が、兵庫県三木市の花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(6,376ヤード/パー72)で行われ、成田美寿々が逆転優勝を飾った。
首位と3打差の2位タイからスタートした成田が、1番からの6連続バーディーで逆転に成功すると、後半も2バーディーを奪い、トーナメントコースレコードを更新する64をマーク、通算9アンダーで今季初優勝をあげた。単独首位からスタートした藤田光里は通算7アンダーで2位、菊地絵理香が通算4アンダーで3位に入った。(天候:晴れ時々曇り 気温:16.6度 風速:0.9メートル)
「追いかける立場の方が私は得意なので」。逆転を狙ってスタートした成田美寿々のスイッチは、難関1番ホールからいきなり入る。3打差で追いかける藤田の背中をしっかりと見据えながら、9番アイアンで放ったセカンドショットを2mにつけバーディー発進。「ほら、もう一打縮めたでしょ」と心の中でささやくと、そこから怒涛の6連続。「もうちょっと止まってくれないと返しが怖い」と手綱を緩め、7番のパーで一息ついた時には、追いかけていた背中は遥か後方に抜き去っていた。「久々ですね。こんな爆発したのは」と優勝会見で満足気に語ったのももちろんだろう。自身初の6連続バーディーで叩き出した64のスコアは、自身のベストスコアタイに加えて、トーナメントコースレコードを2打更新する記録。今季初優勝は、他の選手にも、コースにも、そして己にも打ち勝つ見事な逆転勝利となった。
先週の試合は欠場を選択、「ぐうたらして、ずっと寝てました」とこの先長いシーズンを見据えて、一週間を体のリフレッシュに充てた。「休む時に休んで、やる時はやると」と、万全の状態で今週の試合に臨み、作戦通りしっかりと結果につなげてみせた。昨年はシーズン初勝利まで9戦を要したが、今年は5戦目での初勝利。「早い目覚めだったかなと思います」と1ヶ月短縮に目を細める。
今季の最終目標は、開幕戦で公言した通り「賞金女王」よりも史上初の「平均ストローク60台」。現在71点台と出遅れていることは百も承知だが「厳しくなってますけど、これから毎試合10アンダーとか続けていければ」と、こちらも“逆転”を狙っている。「そんなに勝負強いとは思いませんが、負けないという気持ちは強いです」というのが逆転勝利への本人の自己分析。「完全優勝とかもしてみたいですけど、勝ち方にこだわるのはまだ早いです」と前置きし「でも“逆転の成田”という異名は欲しいですね」と付け加えた。2015年シーズンはまだはじまったばかり。夢の60台へ。ここから大逆転を狙いにいく。
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