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2023.8.18

「ショットは曲がっても久しぶりにいいプレー」大里桃子不振脱出へ2位スタート

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

CAT Ladies2023 大箱根カントリークラブ(神奈川県)第1日

 不振脱出のきっかけとなるか。前週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントまで6週連続予選落ちの大里桃子が、10バーディー、3ボギーの65で首位に2打差の単独2位につけた。久しぶりの上位スタートを切り、メディアルームでの会見に登場。「今年はもうメディアルームには来られないと思っていたので、びっくりしています」と周囲の笑いを誘った。

 フェアウェイキープは、パー3以外の14ホール中、5ホールに過ぎなかった。「相変わらずショットはすごく曲がっていました」と苦笑。それでも「セカンドショットとパッティングがよかった。チャンスに数多くつけることができて、そこそこ長いパッティングも入りました」と笑顔で振り返った。6番では8メートル、13番では10メートルのロングパットを沈めている。「久しぶりにいいプレーができました」と口元をほころばせた。今は完璧ではなくても、良い所をポジティブに受け止め、前向きに戦っていくべき時だろう。

 プロデビューから4年連続でシード権を獲得してきたが、今季は前週終了時点でメルセデス・ランキング69位のピンチ。今大会が今季23試合目だが、「良かったのは(6月に3位タイとなった)リシャール・ミル ヨネックスレディスだけ。それ以外、1試合もティーショットを気持ちよく打てていない」と嘆く。修正したはずの右腰が浮く悪癖がまた顔をのぞかせていた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 改善を期して、今大会を前に故郷の熊本に帰省。「調子が良かった頃のスイングのイメージを取り戻すために、動きの確認をしました」と言うが、あえてクラブは持参しなかった。「悪いスイングのまま練習しても意味がないですから」とリフレッシュに努めたそうだ。

 いきなり優勝を狙って自分にプレッシャーをかけることはしない。「1つ1つクリアしていくしかない。好位置にはいますが、スコアより課題クリアこそ、やるべきことだと思います」と自分に言い聞かせるように言う。真摯にゴルフに取り組んでいれば、いつか暗闇に光明が差すはず。2018年に自身JLPGAツアー初優勝を飾った今大会は、その舞台としてふさわしい。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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