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2023.10.19

パッティングスタイルを変えた天本ハルカが2位T

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

NOBUTA GROUP マスターズGC レディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)第1日

 前週の富士通レディースで予選落ちを喫した天本ハルカが68をマークし、首位と1打差の2位タイで第1日を終えた。「今日は前半で第2打にショートアイアンを持つことが多かったので、チャンスにつけることができ、それを沈めたことがスコアにつながりました」と振り返る。確かに、前半回ったインコースでは4バーディー、ノーボギーの32だったが、後半はティーショットがラフに入ったり、第2打で長いクラブを持つことが多かったこともあり、1バーディー、1ボギーの36と我慢のゴルフが続いた。

 「ショット自体は先週から良かったんです。ただ、チャンスを決め切れず、スコアを伸ばせなかったことが予選落ちにつながりました」。どちらかといえば、パーオン率71.6049パーセント(14位)の数字が示すように、ショットメーカーのタイプといえる天本。その一方で、1ラウンド当たりの平均パット数が30.2889(84位)と奮わない。現在、メルセデスランキングは54位だが、平均パット数の数字が上がればもっといい順位をキープできたのは言うまでもない。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 当然、天本自身もそのことは理解しており、今週はパッティングをメインに練習したという。「私の場合、感覚派なので、自分でラインを作るタイプでした。でも、高速グリーンになるとタッチとラインが合う時と合わない時の差が激しくなっていたんです」。場合によっては、自分でボールにフック回転やスライス回転をかけることもあったという。当然、それだとイメージよりもボールが転がったり、転がらなかったりすることもあり、ラインを外れることも少なくなかった。そこで、発想を変えてボールを真っ直ぐ打ち出すストロークに変更。単純にスライスラインなら目標の左へ向かって、フックラインなら目標の右へ向かってボールを真っ直ぐ出すようにしたところ、カップインする回数も増えてきた。

 「練習グリーンでは真っ直ぐなラインを見つけ、とにかくボールを真っ直ぐ打ち出すことだけを練習していました。距離は2メートルぐらいでしょうか」。今回はスティンプメーターの数字が12フィートで、スピードが速いと口にする選手は少なくなかった。まさに高速グリーンだったことで、天本の作戦が功を奏した形となった。

 師事している伊澤利光とはスイング動画のやりとりを毎週のように行っている天本。その伊澤からは「シードとかを見るんじゃなくて、毎試合、優勝を目指して頑張れ」と言われている。もちろん、それだけの実力が天本にあると認めているからだ。今季はトップテンが一度もないが、伊澤の期待に応えるためにも、残り3日間での上位キープを狙う。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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