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2023.11.9

山下美夢有の23年 記録と結果へ挑む

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第39回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)

 1打でも少なく-は各選手が口にする言葉だ。前年に続き、今季も山下美夢有が最小スコアへ挑戦中。2年連続で年間平均ストローク60台となれば、もちろん史上初の快挙となる。しかも、今季は22年を上回る69.4052。日本人選手初の前年は69.9714だった。一見して、その差は0.5662でも、年間の打数にすればここまで53.5ストローク少ない。いかにここまでのパフォーマンスが優れているかわかるだろう。

 今大会はディフェンディングチャンピオンとしての重要な役割を担う。「きょうのプロアマ大会の感触では、調子が全体的に悪くはありません。ショットが安定している。ショートゲーム、パッティングしだいですね」。淡々とこれまでのように繰り返すだけだ。振り返れば、22年は今回で年間女王のビッグタイトルを確定させた。当時と比較し、「パーセーブがしっかりできていた」という。

 それだけに、特に最近は、「もったいないボギーが最近、多いような・・・。今年もずっと目標にしてきたけど、なかなかできていない。物足りなさが残るのは、その点ですね」と解説した。ということで、今季のノーボギーラウンドを調べてみた。前週までの総ラウンド数は94.5R。その内のノーボギーRは、17Rだった。確率にして、18%。 

 一方、22年はどうだったか。総ラウンド数が108Rで、ノーボギー25Rだ。23.2%の確率。確かに、物足りなさは残るものの、悪い内容ではないだろう。1年の進化の過程は平均ストロークに表れている。そんな、ちょっとしたモヤモヤを吹き飛ばすのは、やはり優勝を飾ることだ。

 「そういえば」と思い出したように、「去年は何も考えていなかった。とにかく、自分のプレーをする。それだけでした。そして、結果が優勝で、タイトルも・・・」と、ほほ笑んだ。もうひとつ、「気にしないといっても、気になる」と口にしたのは、年間女王の行方。2週前、首位を奪還したが、現状で2位の申ジエとの差は約2.3ポイントと大激戦である。

 前週、最終日はその申と同組でプレーした。「(申は)すべてにおいて、レベルが高い。パッティング、ショットの安定性。本当にすごかった」と話す。ということで、「結果を出せるように、第1日から、しっかり行きたい」。記録にも記憶にも残る23年にするために、ラスト3戦へ挑む。

(青木 政司)

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