2023.12.1
宋佳銀-ファイナルチャージでトップ通過
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2023年JLPGAツアー クォリファイングトーナメントファイナルステージ最終日が12月1日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(6,421ヤード/パー72)で行われ、宋佳銀が通算9アンダーで1位通過を果たした。今年の最終プロテストで合格。この日、5バーディー、ノーボギーの67と猛チャージを披露した。小倉彩愛は2打差の通算7アンダー、2位。同スコアの場合、カウントバックで順位が決定するため通算6アンダー、3位は藤田かれん、4位河本結、5位に菅楓華が入った。
QTファイナルSは24年シーズン、第1回リランキングまでのJLPGAツアー、ステップ・アップ・ツアーの出場資格(シード選手等を除く)決定戦。例年の実績ではJLPGAツアー出場は、上位30位前後がボーダーラインになっている。
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KLPGAツアーで2勝。今年の最終プロテストで合格したばかりとはいえ、底力が違った。「まったく想像していない成績でした。プロテストの時から、ちょっと足りない。もちろん、トップ合格を目指していたけど・・・」と言葉を区切り、「でも、QTファイナルステージでトップ通過ができた。本当にうれしい。ありがとうございます」と、ホッと胸をなでおろした。
強風下での4日間、第1日は手探り状態でのラウンド。1オーバー、38位タイからのスタートだった。そして、第2日は一転、67をマークして6位へ急浮上。第3日が9位と順位を下げ、最終日を迎える。
「きのうは、ちょっと緊張しながらのプレー。ゆうべだって、もし最終日に緊張したらどうしよう。そんな心配が浮かんでは消えて・・・。でも、ここまで精いっぱいのプレーをしたのだから、後悔だけはしたくない。迷いが晴れた。よく眠れたし、起きてみたら、とてもいい天気。気持ちの良い朝を迎えられた」と振り返った。
序盤から無理をせず、チャンスを待った。前半、2バーディーを奪い、終盤に近付くにつれ、ショットの切れ味を増している。ノーボギーの67でまとめ、実力をアピールした。
今月5日、23歳の誕生日を迎える。JLPGAツアー挑戦は、自身の強い希望で実現したものだ。「世界中のツアーでプレーをしたい。プロになる前からの夢です。特に日本は高麗芝の試合がある。私は高麗グリーンが得意だから、JLPGAツアーでプレーすることが本当に楽しみ」といい、気持ちは早くも24年シーズンへ。
「開幕戦、(高麗グリーンの)ダイキンオーキッドレディスは120%の状態で臨めると思います」と続けている。とはいえ、来季は韓国と日本の両ツアーへ出場する方向だ。
「スポンサーなどと、スケジュールについて話し合わなければなりません。何試合ぐらい日本で出場できるか、まだ決まってはいません。私はチャンスがいただけたら、できるだけ多く出るつもりでいる」。KLPGAツアーでは広報大使もつとめ、若手の期待選手のひとりだ。
ちなみに、JLPGAツアーへは1日が入会日。ファンへ親しみをもってもらえるように、宋(ソン)ガウンと名前をカタカナ表記で登録した。
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