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2015.5.9

圧巻の独走 チョンインジは空飛ぶダンボ

 2015年LPGAツアー公式戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)の大会3日目が5月9日、茨城県つくばみらい市の茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6,550ヤード/パー72)で行われた。この日も日本ツアー初出場の20歳、現役大学生プロのチョンインジ(韓国)が圧巻のプレーを披露。67をマークし、通算13アンダーとスコアを伸ばし、独走態勢に入った。5打差の通算8アンダー、2位は上田桃子、通算7アンダーの3位はイボミ(韓国)が最終日の大逆転を狙う。(天候:曇り 気温:19.2度 風速:2.5メートル)

 有彩色で最も明るいカラーは黄色。太陽や光をイメージさせる。そのイエローをチョイスして、チョンインジはムービングデーへ向かった。「プレーする前の目標は、ノーボギーのラウンドでした」というものの、3番でボギーが先行。しかし、ここからが違った。

 「気持ちというよりも、心を入れ替えました。4番から再スタートの誓いを立てて、再挑戦。おかげで、バーディーをたくさんとることができて、満足のラウンドです」。まるで、フェアウェイの太陽とも表現したくなるような、光を放ち続ける。ナイスプレーをするたびに、黄色い声援が飛ぶ。

 韓国ではそのルックスも相まって、多くのファンがいる。「正確にはわかりませんけど、私が把握しているだけで、ファンクラブには2,900人の会員がいます。今回の試合へも韓国から応援に駆け付けてくれました。それも、大きな力になった気がします」。まるで、アイドルのよう。なるほど、『フライング ダンボ』とプリントされたキャップとシャツを身に着けた男性が…。ニックネームはディズニーキャラクターの『ダンボ』だ。

 「ゴルフの指導を受けたコーチに、ダンボに似ているね、といわれ、ダンボになれ、ともいわれました。小象のダンボは、一歩ずつ着実に成長して行く。とにかく前へすすめ、という意味もあるそう。私も大変気に入っています」と話している。そうして、韓国ツアーで初優勝を遂げた際、このエピソードが広まり、ファンが拡大。いつしか、ダンボが黄色のキャップを被っていたことから、イメージカラーが黄色になったという。

 「きょう驚いたのは、日本のギャラリーの皆さんまでダンボと声援を送っていただいたこと。最終日は、どうやって攻めようということより、楽しんでプレーします」と余裕のひとこと。日本ツアー参戦1戦目での優勝を公式戦で飾るとなれば、史上初の快挙になる。もちろん、ダンボの愛称は、日本中へアッという間に浸透するに違いない。


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