2024.3.9
竹田麗央、6打差でもあきらめずに戦い抜く
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 土佐カントリークラブ(高知県)第3日
前半の9ホールを全てパーで終えた竹田麗央だが、後半に入った途端、スコアが動き始める。4バーディー、1ボギーとスコアを3つ伸ばし、前日の4位タイから単独3位へと順位を上げた。最終日は2年ぶりの最終組でのラウンドになるが、首位の鈴木愛とは6打差ある。ショット、パッティングがともに好調の鈴木だけに、そう簡単に追いつける差ではない。しかし、あきらめる気持ちは一切ない。「今日もショットはスタートからピンそばについていましたが、パッティングがショート気味だったので、明日はそうならないようにしたいです」と前を向く。
昨年は1週前の開幕戦・ダイキンオーキッドレディスで予選落ちした後、この試合で6位タイに入った。今年も開幕戦で予選落ちを喫したが、今大会では上位争いを演じている。竹田と言えば、昨年のドライビングディスタンスで258.91ヤードをマークして2位に入ったように、ツアーでも1、2を争う飛ばし屋だ。本来ならフェアウェイが広い前週大会の方がその武器を活かせるはず。にもかかわらず、比較的フェアウェイが狭い今大会で着実にスコアを伸ばしてきた。
「コース的には先週の方が好きですが、今週の方がグリーン上でラインを読みやすいのが大きいですね。タッチも合わせやすいです」。その言葉どおり、この3日間の平均パット数は27.33で出場選手中第2位だ。この日の前半はたまたまショートしたものの、そこを調整して後半は4つのバーディーを奪っている。ショットも3番ウッドで2度ほどフェース面のヒール寄りでボールをヒットし、打球が右へスライスしたぐらいで、それ以外は決して悪くない。3番ウッドでのミスもラウンド後にしっかりと調整するつもりだ。
あとは最終組のプレッシャーに負けないことだが、竹田には強い思いがある。「昨年は優勝できなかったので、今年は絶対に優勝したいです」。同い年の03年組には4人のツアー優勝者が出ている。これ以上彼女たちの後塵を拝したくないだけに、プレッシャーに負けている余裕はないのだ。また、明日の最終組にはこのオフにタイ合宿を一緒に行った小祝さくらもいる。現地では上げるアプローチを教わったらしいが、その恩に報いるためにも、ベストを尽くし、スコアを縮めるしかない。
(山西 英希)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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