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2024.3.16

荒天は歓迎 小祝さくら『集中力が上がる』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)第2日

 まさか、まさかの出来事。小祝さくらは、ホールアウト後に前週のリターンマッチを知らされると、少しだけ驚きながら、「また、同じ3人…。同組の2人(鈴木愛、竹田麗央)はいいプレーをしていました。確かに、悔しさは残るけど、それが自分の実力です。でも、リベンジができるように頑張りたい」。いつものように淡々と言葉をつないだ。

 この日はノーボギーラウンド。前半、チャンスがありながらモノにできず、後半にそのモヤモヤを吹き飛ばす一日だった。11番、残り95ヤードの第2打を50度でピン1メートルへ。最初のバーディーを決める12、13番で3連続の離れ業を披露した。極め付きはパー3・17番の第2打だろう。残り14ヤードをロブショットでチップイン。

 「ボールの場所がすごくいい。ロブでスピンをかけて寄せるマネジメントでした。でも、最近はロブの調子がよろしくない。どうしようと思ったけど、ボールを転がすアプローチはあまり得意ではない。覚悟を決めた」と前置きし、「ただ、イメージより3ヤード奥にボールが落ちて、ワンバウンドで入った」と説明した。

 最終日の天気は下り坂。雨が降る予報だ。ただし、この状況は自身にとってプラス材料だという。「元々、追い詰められた方がいい。最終プロテストの時、第1日に大叩きをしたけど、開き直って、何とかまくることができました。また、雨の日は成績がいいことも意外に多いと思います。コースの難度があがれば、集中力もアップする。プレーのしにくさはあるけど、雨は嫌いではない」と話す。

 一方、自身のSNSでは、なぜか投球する動画があった。これもいわゆるリベンジのチャンスを得るためだ。23年4月25日、エスコンフィールドの日本ハム-オリックス戦で始球式へ登場。練習は積んだものの、「マウンドに立つと、頭がまっしろに…」と、ワンバウンド投球になったことが今も気にしている。

 「始球式、もう一度やりたいです。声がかかれば、いつでも」。その声は優勝を飾れば、猛アピールとなる。

(青木 政司)

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