2024.3.17
副賞が盛りだくさん 川岸、菅がVポイントを心待ち
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)最終日
最終日は9ホールの短縮競技。降りしきる雨の中、第3ラウンドへ進出した各選手が熱戦を展開した。一方で、注目されたのは、たくさんの副賞争い。今大会がJLPGAツアーのデビュー戦となった菅楓華がベストルーキー賞を獲得した。
「9ホールでしたけど、ノーボギーでプレーできたことがうれしい。雨がすごく強く降っていたし、とにかくリズムを崩さないように心がけました」という。さらに、ベスト10フィニッシュは、「すごくいいと思います。開幕前から10位以内を目標にしてきた。本当にうれしい」と前置きし、副賞のVポイント15万ポイント(同順位のウーチャイェンと均等割り)獲得について、「想像がつかない・・・」と目を丸めていた。
2バーディーの内容は15番が3メートル。続く16番はピン手前から6メートルをカップインさせた。「初めての試合で感じたのは、後半でもっとバーディーをとれるようにしたい。それから、パッティングの精度です」と振り返る。次週は、地元の宮崎で開催のアクサレディスゴルフトーナメントへ出場。
「きょうの良い感じをキープしたまま、またトップ10を目指す。今回だけ-と皆さんに思われないように」と気合を入れている。そして、デビュー戦で好感を受けたのはギャラリーの声援に応える丁寧な態度だった。「プロになって、見られる意識を持つように心がけてきました。できるだけ、頭を下げてお礼を表すことです。それから、笑顔も。もうひとつ、忘れてはならないことは、紫外線防止で、晴れている日は日傘をさすことです。それだけで疲れが違う」が心構え。今回は満点である。
ちなみに、薄くお化粧まで。「動画を見ながら勉強中。だけど、まだ10点満点の7点ぐらいですね」。うつむき加減にほほ笑む姿が、すごく初々しかった。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
一方、川岸史果がドライビングディスタンス賞。10番で260ヤードをマークして、26万ポイントをゲットした。「それほど、意識はしていなかったけど、スタート前にJLPGA・寺沢理事から賞がかかっている、と声をかけてくださった。おかげで、よしっという気になりました。思い切って1Wを振り、ボールはフェアウェイのセンターへ。雨が降っていても会心の当たりです」と満足そうな表情を浮かべている。
そうはいっても、アイアンショットの調子がいまひとつ。上位フィニッシュを目指したが34位タイの結果には、「バーディーチャンスをつくれなかったことが残念です。今季のテーマはパーオン率を上げること。今年はセッティングで5Iを加えた。去年の12月から千葉のコースで、合宿などは行わず、ひとり練習です。今回は成果がでなかったけど、次週のコースは相性がいい。24年の目標は当然、優勝です。他にもトップ10を常にキープできるようにする。それから、私は、ちょっとビビりの一面があるから、飛距離を生かしてバーディーをたくさんとれるようにします。守ってばかりでは、平均ストロークがよくならない」と、巻き返しへ力を込めた。
Vポイントの使い道は、「遠征に役立てます。以前からTポイントはしっかりためていました」。4月22日、TポイントからVポイントへ移行する。さぞかし、使い出があるに違いない。
(青木 政司)
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