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2024.3.24

小林夢果、収穫多めの自己最高3位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2024 UMKカントリークラブ(宮崎県)最終日

 自己最高の単独3位でフィニッシュしながらも、小林夢果は悔しさを抑えることができなかった。最終日が雨で中止になると予想しながら、第2日にスコアを伸ばせなかったことだ。ただ、収穫がなかったわけではない。第1日に64をマークして単独首位に立ったのは、25パットとパッティングが良かったからだ。ところが、第2日は32パットと別人のようなパッティングとなった。その原因を次のように振り返る。

 「やっぱり第2打をつける位置だと思います。第2日は下りで結構切れるスライスラインが多かったので、パッティング自体が難しくなってしまいました」。上りのラインなら打ち切れるが、下りのスライスラインだとなかなか打てない。カップの手前から曲がるため、自然とパット数が増えた。「もうちょっとセカンドをいい位置につけたかったなと後悔しました」と、改めてコースマネジメントの大切さを知った。

 また、第2日はトーナメントリーダーとして、最終組でラウンド。スコアを大きく伸ばせなかったとはいえ、2打縮めたことは事実。「メンタル面でも大きな勉強になりました」と振り返る。

 21年の最終プロテストに合格し、22年は出場した5試合全てで予選落ちを喫し、23年は4試合に出場して3試合で予選落ち。今季は予選落ち、予選落ち、38位タイだったが、ついに出場13試合目にしてトップ3入りを果たした。暫定リランキングも6位となり、第1回リランキングで上位に入ることはほぼ確定。9月第3週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンまでの出場が可能となった。今後は落ち着いてプレーできる分、好結果も期待できる。

 「実は次週のヤマハレディースオープン葛城に期待しているんです」。開催コースの葛城ゴルフ倶楽部は昨年のファイナルQTを開催したコース。QTは宇刈コースでヤマハレディースオープン葛城は山名コースだが、小林は8位に入り、今季前半戦の出場権を得た。「多分縁があると思うので、何かあるんじゃないかと」と、今大会でのリベンジを早々に果たす期待が募る。

 師匠であるジャンボ尾崎からは、「運動能力はあるね。バレーボールのアタッカーぐらいの瞬発力を持っているし、楽しみだね」という評価を得ている。眠れる大器が目覚めるまで時間はそうかからないはずだ。

(山西 英希)

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